論語の用語集(漢字、用語、現代語訳)

論語と孔子の概要 : 2014.09.13 Saturday

論語の漢字、用語、現代語訳

論語は中国でできた孔子(および孔子の弟子)の言行録ですので、原文は「漢文」です。
漢文に使われる漢字も2000年以上前のものであり、現代では意味の異なるものもあります。
複数の意味を持つ漢字、複数の漢字で意味をなす文、同一の漢字で音読み・訓読みで異なる漢字、動詞・名詞となる漢字などがあります。
ここでは、論語の文にでてくる漢字、読み仮名、意味を50音順でまとめてみました。

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あ行の用語(あ 〜 お)


漢字よみがな 意味
嗚呼あぁ強い嘆息・慨嘆の言葉。
ああ感動詞。
あい〜たがいに。
あえてわざわざ。すすんで。
敢問あえてとう失礼ながらお尋ねします。
あく腹いっぱい食べること。
惡衣あくい粗末な着物。
惡食あくしょく粗末な食事。
あげる抜擢する。採用する。
あした朝。
あずかるたずさわる。参与する。
歸厚あつきにきせん人情が厚くなる。
あなどる馬鹿にする。侮蔑する。
あや美しい綾模様を施すこと。
あやうき、あやうし危険なもの。悪いもの。
あやまち過失。
不弐過あやまちをふたたびせず同じ過ちを繰り返さない。
觀過あやまちをみて過失を観察する。
無所爭あらそうところなし人と争うようなことはしない。
あらたむ(自分にもある同じ欠点を)直す。
不改あらためず改めない。つらぬき通そうとする。
あり住んでいる。
あるひとある人。
晏平仲あんぺいちゅう斉の名臣。
威厳。
はい(丁寧な返事)。
威厳。
自分勝手な心。
いうあることについて批評して言う。
在家いえにありて仕官していない。普通の庶民である。
いかだいかだ。「筏」とも書く。
不遷怒いかりをうつさず怒りにまかせて、八つ当たりしない。
何如いかんどうでしょうか。事実や状態を問う言葉。
不慍いきどおらず腹を立てない。
發憤いきどおりをはっして心を奮いおこして励む。
郁郁乎いくいくとして文明の秩序があって盛んなさま。
衣輕裘いけいきゅう上着と軽くて暖かい上等の皮ごろも。
いざなう人を導き、進歩させる。
いす生命の危険にさらされる。
いずくにかどこに〜あろうか(いやどこにもない)。
いずくんぞ〜にちがいない。句末のときは読まない。
焉知いずくんぞしらんやどうしてわかろうか、わかるはずがない。
孰愈いずれかまされるどちらが優れているか。
孰賢いずれかまされるどちらがすぐれているか。
いたし一身に尽くす。
いたむ悲しみいたむこと。
異端いたん聖人の教えとは違う教え。正統でない教え。
一隅いちぐう一方のすみ。道理の一端。
一言いちげんひとこと。一句。
一簣いっき竹かご1杯分。
一箪食いったんのし一杯のご飯。
いつは一方では。一つには。
一瓢飲いっぴょうのいん一杯の汁。
夷狄いてき未開民族。東夷(とうい)、北狄(ほくてき)、南蛮(なんばん)、西戎(せいじゅう) の総称。
いにしえむかしの。
自古いにしえより昔から。
好古いにしえをこのむ古の道を愛好する。
いぬ寝る。
無所禱也いのるところなきなり神に祈っても無駄である。
いませば存命中。
未聞いまだ〜きかざるまだ聞いたことがない。
未嘗いまだかつて〜せず今まで〜したことがない。
未之有也いまだこれあらざるなり今までにあったことがない。
未學いまだまなばずまだ学問していない。
いやしくももし〜であれば。
いよいよますます。
いろ顔色。色欲。
いわく言った。
いんにして楽しんでも、それに溺れない。
うしなう失う。
うしなう見失う。
失之者うしなうもの失敗する人。
うちこころに。ひそかに。
内省うちにかえりみて自分の心を反省して。
聽訟うったえをきく両者の訴えを聞いて、正しい判決を与えること。
不移うつらず変わりようがない。
うつわ器物。道具。機械。
疏矣うとんぜらる疎まれ嫌われる。
可奪うばうべき奪うことができる。
うまや馬屋。
浮于海うみにうかばん海外に行ってしまいたい。
無倦うむことなかれ飽きてはならない。
うやまう尊敬する。
うらみ怨まれること。
無憾うらみなからん気にしない。くよくよしない。
無怨うらみなく他人からうらまれない。
うる欲得。利欲。貪欲。
忘憂うれいをわすれ心配事も忘れてしまう。
うれうくよくよと気にする。心配する。
うれうくよくよと気にする。心配する。
不憂不懼うれえずおそれず心配ごともなく、恐れもしない。
縕袍うんぽう綿入れの衣服。
えい国名。
繹如えきじょ続いて絶えないさま。
請益えきをこうもう少し付け加えてお話し下さい。
えらびて選ぶ。
燕居えんきょ家でくつろぐこと。宴居。
おいる五十歳以上。
王孫賈おうそんか衛の霊公の時の大夫。
おく上に置く。
おくりもの贈り物。
おこなう行動する。
おごる贅沢にする。
治者おさむるもの天下をうまく治めた人。
おしえるさとし教える。
おしむ惜しむ。
おそる心配する。気遣う。
可畏おそるべし畏敬すべきである。
不足畏おそるるにたらず畏敬する値打ちがない。
おそれおそれつつしむ。慎重の意。
己任おのがにん自己の任務。
おのれ自分。
克己おのれにかちて自分のわがままや欲望にうちかって。
己所不欲おのれのほっせざるところは自分がいやだと思うこと。
行己おのれをおこなう自己の行動。身のこなし方。
脩己おのれをおさめて自己を修養する。
おもい重々しい。
思無邪おもいよこしまなし思いに邪念がない。
おもう思索する。
おもう思念する。
不及およばず控え目。やり足りない。
不處おらざる富貴の地位に安住しない。
おわり人生の終わりである葬儀。
おんおだやか。温和。


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か行の用語(か 〜 こ)


漢字よみがな 意味
過ち。過失。
体力による差。
よろしい。
我執。我を張る。
か、や〜であろうか。
かい怪異。奇怪。
繪事かいじ絵を描くとき。
かえす類推・応用して反応を示すこと。
かえりみる観察する。
かく除去する。欠と同じ。
かく毛を取り除いた皮。なめし皮。
下愚かぐ困窮しても学ぼうとしない愚かな人。
がく棺を入れる外箱。
學者がくしゃ学問をする人。
かくす隠す。匿す。
かくす抱負を心の中にひそめて、退き引きこもる。
がくする学問をする。詩経・書経を読み、礼と楽を学ぶこと。
如斯かくのごときこのようである。
雅言がげん正しい言葉。標準語。
かつその上に。
かつて以前〜したことがある。
かてばまさる。
かな詠嘆の意。
必不得已かならずやむをえずどうしてもやむを得ない事情で。
可也簡かなりかんなりよろしい。
果哉かなるかな果敢だな。思い切りがいいな。
不攝かねず兼ねない。
夫人かのひとあの人。
かまどかまどの神。
居上かみにいて人の上に立つこと。
犯上かみをおかす目上の人にさからう、楯突く。
川上かわのほとり川のほとり。
かん鬱鬯(うっちょう、香気の強い酒)を地にそそいで神を招く。
かん寛大。寛容。
かんがみる観察・参考とする。
莞爾かんじにっこりと笑う。
關雎かんしょ詩経の詩。
桓魋かんたい宋の大夫。
官事かんのこと家臣の事務。
先祖の霊。
周の武王が夏王朝の子孫を封じた国。今の河南省杞県。
うつわ。りっぱな働きのできる人物。
鬼神。神々。
土を入れて担いで運ぶための道具。
道理にかなうこと。なさねばならぬこと。
既往きおう過ぎ去ったこと。
幾諫きかんすそれとなくいさめること。
有聞きくことあり孔子から教えを聞くこと。
無聞きこゆることなくんば名声が聞こえてこない。
鬼神きしん祖先の神霊。神々。
無所歸きするところなければ返すところがないなら。引き取り手がないなら。
喟然きぜんとして嘆息をつくさま。
きみ自分が仕える主人。君主という意味もある。君子と同意の時もある。
有君きみあり君主がある。明君がある。
季孟之間きもうのかん季氏と孟氏の中間の待遇。
きゅう困窮する。行き詰まる。
九夷きゅうい東方に住む九種の異民族。
翕如きゅうじょ多くの楽器がいっせいに鳴る様子。
朽木きゅうぼく腐った木。
きょ住居。
ぎょ御者。馬車を走らせる人。
きょううやうやしい。ていねいで慎み深い。
きょう衛の国の地名。
餼羊きよういけにえの羊。
狂簡きょうかん志のみ大きくて、具体性がともなわないこと。
きょうじょ物事が明らかなさま。
郷黨きょうとう郷里。
匡人きょうひと 匡の国の人。
棘子成きょくしせい衛の国の大夫。
きるきりで穴をあける。
きる着る。
馬鹿。
空空如くうくうじょ馬鹿正直なさま。愚直なさま。
くつがえすひっくりかえす。
在邦くににありて諸侯の国に仕えて。
くらい地位。
くらい食べる。
くらう食べる。
くらし道理に通じていない。無知なさま。
くわう加える。
くわうる物質的・精神的な圧力を加えること。
君子くんし徳の高い立派な人。人格者。反対は小人(しょうじん)。
軍旅之事ぐんりょのこと軍事。軍隊。
けい刑罰。
けい尊敬の気持ち。つつしみ深い。
けい恵み深い。恩恵。
けい啓発、ひらき教えて、物事を理解させる。
けい主君が領土を与えたしるしとして、諸侯に与える玉器。
けい古代の打楽器。吊るして打ち鳴らす。
けい裾をまくりあげて渡る。
げい横木。
輕裘けいきゅう軽い毛皮の衣。
敬不違けいしてたがわずその気持ちに逆らわない。
敬忠けいちゅう目上の人を敬い、忠義を尽くすこと。
友于兄弟けいていにゆうなり兄弟の仲がよい。
刑戮けいりく刑罰に処されること。
げつ横木止め。
血氣けっき激しやすい意気。血の気け。
けんつつましやか。質素。
けん自分よりすぐれた人。
けんあやまち。
げん言葉。よいことを言う。
弦歌げんか琴の音に合わせて歌う。
廢言げんをはいすその人のよい言葉まで否定する。
以言げんをもって立派な言葉を言っても。言葉だけを信用して。
かどのある酒杯。
固執。かたくな。
請問こいとうぜひお聞かせねがいたい。
弘毅こうき度量が大きく、意志の強いこと。
剛毅ごうき意志が強く気性が強い。果敢。
口給こうきゅう口数を多く出すこと。口が達者なこと。
巧言令色こうげんれいしょく言葉を巧みに飾り、うわべだけ愛想をよくして、うまく取りつくろう。
硜硜乎こうこうこたりコチコチした融通性のない音色だ。
孝慈こうじ親に孝行し、子孫をかわいがる。
公事こうじ公の仕事。公務。
後死者こうしのもの文王より後に死ぬ者。
剛者ごうしゃ意志の強い人間。
巧笑こうしょう愛らしく笑う。
後生こうせいあとから生まれた人。後輩。青年。
孝弟こうてい親孝行で、兄に対して柔順なこと。
孔文子こうぶんし衛の大夫(人名)。
狐貉こかくきつねとむじなの毛で作った毛皮。身分の高い人が着る上等な外套。
こく禄。俸禄。
こく大声をあげて泣く。
告朔こくさく毎月初に生きた羊をいけにえとして供える儀式。
こころざし志望。意思。
心所欲こころほっするところ心が欲するそのもの。
是以ここをもってそれゆえに。
こたえて答えて。
忽焉こつえんにわかに。突然。
こと仕事とする。実行する。ものごと。
毎事ことごと細かく。
是邦このくにどの国でも。
斯語このごこの言葉。
是道このみちこのやりかた。
このむ対象に対して特別な感情をいだく。好きになる。
虎豹こひょう虎と豹。
こみち近道。
これ(意味はない。)
これそれが〜である。
これこれを〜に。
反是これにはんすその反対。その逆。
仰之これをあおげばうやまってそのようになろうと望む。
改是これをあらたむ人を見る評価の仕方を改めた。
如之何これをいかんせんどうしたらよいか。
求諸人これをひとにもとむ何事も他人に責任を求める。
これん宗廟の祭りに飯を盛って神前に供える器。


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さ行の用語(さ 〜 そ)


漢字よみがな 意味
さい卿大夫の家の長官。領地の長官。代官。町長。市長。
さい祭祀のための斎戒。
祭肉さいにく友人の家で行われた先祖の祭りにお供えした肉。
作亂さくらん秩序をみだす。争いを起こす。
さっす自分で調べ直す。心の中までより詳らかに観察する。
さとる理解する。敏感である。
不去さらざる避けようとしない。
欲去さらんとほっすやめたいと望んだ。
さる捨て去る。
非不ざるにあらず〜ないのではない。(二重否定)
三家さんか魯の御三家(季孫氏、孟孫氏、叔孫氏)。
三戒さんかい三つの戒め。
三歸さんき三つの邸宅。
三隅さんぐう他の三つのすみ。
三軍さんぐん大軍。
三省さんせい一日に三回反省すること。
三人さんにん自分と他の二人。
孔子の尊称。
詩経。
道を志し、学問修養をしている者。
役人としてつかえること。仕官。
記録をつかさどる役人。表面を飾るだけで誠実さに欠ける。
道を志し、教養のある者。
詩経に収録されている詩。
四海之内しかいのうち世界中。
弗如也しかざるなり及ばない。
不如しかず〜に及ばない。
不然しからずそうではない。
然則しからばすなわちそうだとすると。それならば。
然後しかるのちそうしてはじめて。そうしたあとで。
色莊しきそううわべだけを飾ること。
齊衰しさい喪服の一種。
子産しさん鄭の宰相。公孫僑。
志士しし学問や修行に志す人。
死而後已ししてのちやむ死ぬまでやめない。
死生有命しせいめいあり死ぬも生きるも。
したがい見倣う。
不從したがわれず服従しない。
為師したり教師である。
しつ私室。私宅。
しつ素朴。質朴。生まれつきもっている資質。
しつ病気。
しつ実質。
して接続詞の置き字。〜ではあるが。
しのぶ平気でする。
子之道しのみち先生(孔子)の説かれた教え。
しばしばすれば何度も頻繁に。
後彫しぼむにおくるる葉が枯れて散ること。
しも四頭だての馬車。
しゃ弓矢の試合。
しゃ土地の神を祀るところ。
雖車馬しゃばといえども車や馬(のような高価な贈り物)でも。
じゅ儒学者。
しゅう大勢の人。
しゅう広く公平に交際すること。
終日しゅうじつ一日じゅう。
從者じゅうしゃお供(した門人)。
終食之間しゅうしょくのかん食事をすますだけの時間。わずかの時間のこと。
終身しゅうしん一生涯。
衆星しゅうせい多くの星。
終夜しゅうや一晩じゅう。
酒食しゅし酒と飯。
樹塞門じゅしてもんをふさぐ土塀を門の内側に築いて目隠しとした。
十室之邑じゅっしつのゆう戸数十軒くらいの小さな村。
十世じゅっせい今から十回王朝がかわった遠い未来のこと。
孺悲じゅひ魯の人。どういう人物かは不明。
恂恂如じゅんじゅんじょ温おだやかで恭うやうやしいさま。
循循然じゅんじゅんぜん順序を追ってゆくさま。
純如じゅんじょ調和のとれたさま。
しょう土塀。
しょう舜が作ったといわれる古典音楽。
じょうひかえめ、謙遜。
升下しょうか堂と庭のあいだを昇り降りする。
葉公しょうこう春秋時代、楚の重臣。
小車しょうしゃ小さな馬車。
小人しょうじんとるに足らぬ者。知識人。
しょうす口ずさむ。
しょうず自然に出てくる。
證之しょうせり法廷で証言した。
小大しょうだい大小の事柄。
上知じょうち生まれながらに道理を知っているすぐれた人。上智。
松柏しょうはく松と児手このて柏がしわ。常緑樹。
諸夏しょか中国の諸国。
しょく食事。
足食しょくをたらし食糧を十分にする。
不知しらざるわかりません。気にかけない。
退しりぞく〜の前から退く。
しる存在を知る。
しん約束すること。約束を守ること。信頼。
しん神秘的なこと。
じん戦闘のための軍勢の配置の形。
有信しんあらば信義を重んじる。
仁人じんじん徳のあるりっぱな人。
申申如しんしんじょ伸び伸びとしてくつろいだ様子。
申棖しんとう人名。詳細は不明。
歸仁じんにきせん仁徳になびき従う。
違仁じんにたがう仁の徳から離れる。
安仁じんにやすんじ仁に安住する。
害仁じんをがいする仁徳をそこなう。
為仁矣じんをなさん仁を行なうだろう。
成仁じんをなす仁徳を完成させる。
利仁じんをりす仁を利用する。
すい総大将。
遂事すいじ済んでしまったこと。
すぎたりゆき過ぎ。やり過ぎ。でしゃばり。
過猶不及すぎたるはなおおよばざるがごとしゆき過ぎはやり足りないのと同様である。
すくう魯の君主を無視し、季氏が泰山を祭るという非礼を正して救う。
鮮矣すくなし少ない。ほとんどない。「矣」は置き字で読まない。
すすましむる人民が自発的に仕事に励む。
則勸すすむ仕事に励む。
すつる見捨てる。用いない。
既没すでにぼっしすでに亡くなっている。
すなわち以前に。過去に。
正しい。
せい生まれつき。もって生まれた性質。人間性。
成事せいじできてしまったこと。
求生せいをもとめて命が惜しいために。
せつ節度。
せんいやしい身分。低い地位。
ぜんよいことをする。
千室之邑せんしつのゆう戸数千戸の町。
千乗之国せんじょうのくに諸侯の国。大国。千乗は兵車千台。
先進せんしん先輩たち。
せんす食事をすすめる。
先生せんせい先に生まれた人。年長者。
倩兮せんたり口もとが可愛らしいさま。
せんと戦争。
顓臾せんゆ国の名。
戰栗せんりつ戦慄。恐れおののく。
舉善ぜんをあげて善行ある者を登用する。
胡粉ごふんで下地を塗ること。
そう荘重な態度。
そう喪礼。死者に対する礼。
そう周が殷を滅ぼしたのち、微子(びし)を封じて建てた国。今の河南省商邱県。
そう壮年。三、四十歳。
造次ぞうじとっさのとき。
宗廟そうびょう祖先の位牌を祀まつるみたまや。
束脩そくしゅう干し肉のたば。
束帶そくたい礼服にしめる帯。朝廷で礼服を着用すること。
そこなう害する。ねたんで人に害を加える。
そこなえるきずつく。けがをする。
疏食そし粗末な飯。
俎豆之事そとうのこと祭具の並べ方などの礼について。
在其中そのうちにあり求めなくても自然に得られる。
其憂そのうれいそのような貧苦。
其樂そのたのしみ道を学んで楽しむこと。
後素そののち胡粉(白色の顔料)を一番あとに加える。
そもそもそれとも。
それいったい。そもそも。
損益そんえき減らしたり増やしたりすること。


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た行の用語(た 〜 と)


漢字よみがな 意味
大祭たいさい君主の宮廷で行われる大きな祭祀。
泰山たいざん山東省にある名山。
大師たいし楽官の長。
大車たいしゃ大きな牛車。
大人たいじん高い地位にある徳のある人。
大節たいせつ国家の重大事件。
大哉だいなるかなりっぱな。
太廟たいびょう魯の周公旦を祀ったみたまや。
大賓たいひん君主のところへ来た隣国の賓客。
無違たがうことなかれ礼をふみはずすな。
誰為たがためにかせん誰のために〜しようか。
卓爾たくじ高くそびえ立つさま。
不猛たけからず激し過ぎることがない。荒々しくない。
たすくる助ける。
ただひとり。
ただ〜のみ〜なのは。
竭焉たたきてつくす十分に説明し尽くす。
不立たたず存立しない。成立しない。
ただす誤りを正してもらう。
たちて確立する。
たつ絶ち切る。すっかりなくする。
たつ並んで立つ。
達巷たっこう村の名。
たっとき高い地位。
たっとぶ尊ぶ。
たとえば例えば。
たのしい楽しい。
たのしみ自らが楽しみとするものを楽しむ。
たのしむ対象と自己とが一体となり、完全に融合すること。
たみ一般人民。
民信之矣たみこれをしんず人民が為政者を信頼する。
民無信たみしんなくんば人民が為政者を信頼する心がなければ。
未足たらざるまだ十分でない。
誰與たれとともにせんだれを任命するか?
たんじて感嘆する。
近憂ちかきうれい身近に起きてくる心配ごと。
ちかし似ている。
忠恕ちゅうじょ真心と思いやり。
忠信ちゅうしんまごころを尽くし、いつわりのないこと。
中道ちゅうどう物事の途中。
不舎晝夜ちゅうやをやめず昼となく夜となく。
ちょう証拠とする。証明する。
ちょう朝廷。
朝廷ちょうてい君主が政務をとる所。
退朝ちょうよりしりぞく朝廷を退出して家へ帰る。
直躬ちょくきゅう正直者の躬(きゅう)という名の男。
平地ちをたいらか地面の凹凸をならして平らにする。
ちん国名。
陳蔡ちんさい南方にあった小国の名。
使つかう公役(くやく)を課す。
つかうる仕える。奉仕する。
つく親しみ近づく。
つくし力を充分に出し尽くすこと。
つくる創作。
謹爾つつしめるのみ謹厳慎重であった。
てい年長者に仕えて従順なこと。
てい自分の家の廟の前庭。
てい天子が郊外で上帝(天の神)をまつる大祭。
弟子ていし門弟。若者。年少者。
禘之説ていのせつ禘祭(ていさい)の意義。
てき性分に合う。
てつ周代の租税の制度。
てっす祭祀が済んで供物をさげること。
てん天の神。
天下てんかこの世。世界。
殿でんたりしんがり。軍隊の退却時に最後尾で追手を防ぐこと。
顚沛てんぱい危急のとき。
天命てんめい天から与えられた運命。天が与えた使命。
〜と。並列の意。
安楽なところ。
といえどもたとえ〜であっても。
とうたぐい。同類。
どう座敷。
どう付和雷同する。
どうすひどく悲しむ。
唐棣とうていスモモ。
とおき先祖。
遠慮とおきおもんぱかりはるか遠い将来のことまで考える。
遠遊とおくあそぶ遠出。
とおしへだたる。
とがめるとがめる。咎と同じ。
ときいつでも。
とく道徳。または有徳者。
とし年齢。
年饑としうえて今年は飢饉である。
歳寒としさむくして寒い季節になって。
とつ話し方がなめらかでない。口べた。
ととのう統制する。
となり仲間。理解者。支持者。
とみ財産の多いこと。
富且貴とみかつたっとき金持ちになり、高い地位を得ること。
とも学問について志を同じくする友人。
ともに共に。友人となって一緒に。
ともに共有する。
無友ともにすることなかれ友だちにするな。
不與ともにせざる(行動を)ともにしない。
天道とんどう天の道理。宇宙の法則。


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な行の用語(な 〜 の)


漢字よみがな 意味
なおそれでもなお。
なお〜のごとしちょうど〜のようだ。
なおき正しい人。正直な人。
なかれ〜するな。
なきない。
なき無き。
不成なさず成り立たせないようにする。完成させないようにする。
成者なさんもの成功させる人。
なし〜ない。無い。
なし成し遂げさす。完成させる。
なす援助完成する。
何有なにかあらん何の困難があろうか、何の困難もない。
何先なにをかさきにせん何を先にしようか。
何爲哉なにをかなすや何をしたであろうか。
何爲なにをなすどうすれば。
何用不臧なにをもってかよからざらんどうして善くないことがあろうか。まことに善いこと だ。
ならい習慣。繰り返しやること。教養も含まれる。
なる完成する。
なれなれなれしくする。
なれば〜であるならば。
なんじあなた。汝。
なんじお前たち。
非爾所及なんじのおよぶところあらざる今のお前ではまだできることではない。
なんぞなぜ。
なんぞ〜ざるどうして〜しないのか。
奚不〜なんぞ〜せざるどうして〜しないのか。
何敢望なんぞあえてのぞまんどうして比べられようか(比べものにならない)。
何誅なんぞせめんどうして責めようか。
何足以臧なんぞもってよしとするにたらんどうして善いとするにたりようか。善いとする値打ちがない。
何謂也なんのいいぞやそれはどういう意味ですか。
南面なんめん天子が南に面して座につくこと。すなわち、君主の位につくこと。
二三子にさんしおまえたち。
不如にしかず〜に及ばない。
二代にだい夏王朝・殷王朝の二王朝。
にたり〜のようだ。
にないかつぐ。
にん任務。
ぬすみて入りこんできたものを盗む。
ぬるこてで壁をぬる。
ねい人あたりがよくて、口先がうまい。
ねがわくは〜せんどうか〜したい。
のべて述べ伝える。祖述する。
のましむ勝者が敗者に罰杯の酒を飲ませる。
云爾のみ〜というわけである。
而已矣のみ〜だけだ。〜にすぎない。
不踰矩のりをこえず道理をふみはずすことがない。


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は行の用語(は 〜 ほ)


漢字よみがな 意味
はいすやめる。
不拝はいせず拝礼されなかった。
不廃はいせられず見捨てられることなく、必ず用いられる。
不圖はからざりき思いもよらなかった。予期しなかった。
好謀はかりごとをこのみて計画を練る。
はかる語り合う。
ばく性分に合わない。
はげしくきびしい。
不恥はじざる恥ずかしいと思わない。
はじめ今まで。以前には。
始作はじめおこす音楽を演奏し始める時。
はしりて走って逃げる。敗走する。
辱矣はずかしめらる嫌われて恥をかく。
八佾はちいつ天子の舞。佾は舞の列。縦横とも8列、64名で並び舞う。
はっす開く。啓発。
はなちて放つ。
はばかる躊躇する。
盼兮はんたり涼しい目元。
反坫はんてん土で作った盃さかずきを置く台。
利害関係でもって感情的に私的な交際をすること。従う。
弓矢競技の的(の中央の皮)。
もどかしく、言い悩む。
ひきいる率先して人々を導く。
竊比ひそかにひすそっと比べる。
ひつ無理押し。
匹夫ひっぷ身分の低い男。一人の男。
ひと他の人。一般の人。
ひとし自分も見習って同じようになること。
人不知而ひとしらずして人が自分の学徳を人が認めてくれないこと。
爲人ひととなり人柄。
與人ひととまじわる人と交わるにあたって。
於人ひとにおけるや人に対して。
勿施於人ひとにほどこすことなかれ他人に対してしてはならない。
人之惡ひとのあく他人の悪い点。
人之美ひとのび他人の美点。善行。
人不堪ひとはたえず普通の人は堪えられない。
舉人ひとをあげる人を抜擢する。
以人ひとをもって人によって。その人が自分の気に入らない人だという理由で。
安人ひとをやすんず自分の関係のある人々を安心させる。
鄙哉ひなるかないやしい感じだ。
肥馬ひば肥えた馬。
鄙夫ひふ知識のない者。無教養な人。
美目びもく目もとの美しい目。
百工ひゃくこう種々の職人。
百乘之家ひゃくじょうのいえ兵車百台を出すくらいの領地をもっている卿大夫の家。
百世ひゃくせい百代先の王朝。
百姓ひゃくせい人民のこと。(農民ではない。)
百里之命ひゃくりのめい諸侯の国の政令。
馮河ひょうがし波を凌しのいで渡る。黄河を歩いて渡る。
非禮ひれい礼の規則にはずれたもの。
ひろく広く。
ひろむる見識を広める。
ひん貧乏。
びんすばやく行なう。
賓客ひんかく外国の客。
ひんせよ埋葬前にしばらく死体を棺に納めたまま安置する。
彬彬ひんぴん外観・内容ともに整って盛んなようす。
武王の音楽。
富貴在天ふうきてんにあり富むも貴きも、すべて天命によるもの。
夫子ふうし弟子が師匠を呼ぶ尊称。うちの先生。学問や徳のある年長者に対する敬称。
不義ふぎ正しい道からはずれること。
ふくし従事する。
ふくす服従。
武城ぶじょう魯の国の地名。
不仁ふじん人間らしい愛情がないこと。
不仁者ふじんしゃ私欲だけで仁徳のない者。
ふすなびく。
ふせぐ応対する。抗弁する。
ふたたびす同じことを繰り返し教えること。
教不能ふのうをおしえる能力に乏しい者を教え導く。
不敏ふびん賢くない。自分を謙遜していう。
ふむ実行する。履行する。
ふん疑問を解決しようと発憤(発奮)すること。
ぶん学問。詩・書・礼・楽。
ぶん装飾。飾る。教養による外面的な美しさ。
ぶん書物。
文獻ぶんけん書物と賢人。
文章ぶんしょう威儀・言葉遣いなど、徳が外にあらわれたもの。
糞土ふんど腐った土。
へい弊害。
足兵へいをたらし軍備を十分にする。
へつらいおべっか。こびる。卑屈になって憐れみを乞う。
冕衣裳者べんいしょうのもの大礼服を着た人。
便便べんべんすらすらと話すさま。
ほう一定の方向。
邦君ほうくん一国の君主。
暴虎ぼうこあばれる虎を素手で打つこと。
封人ほうじん国境を守る役人。
朋友ほうゆう友人。
ぼく御者。
北辰ほくしん北極星。
木鐸ぼくたく法令などを人民に伝えるために鳴らした木の舌のある鈴。
穆穆ぼくぼくたり威儀正しく奥ゆかしいさま。
不伐ほこらず自分の功績を誇らない。
ほこる誇る。自慢する。
欲無ほっせずしないようにしたい。
ほどこす移し及ぼす。人におしつける。
ほる彫刻する。
ほろぼす滅ぼす。


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ま行の用語(ま 〜 も)


漢字よみがな 意味
まがれる正しくない人。不正直な人。
まさにちょうど〜する最中だ。
まさに〜せんとすいまにも〜しそうである。
愈与まされるかすぐれているのですか。
また語調をゆるやかにする語。「また(also)〜しましょう」ではない。
不亦君子乎またくんしならずやなんと人格者ではないか。
不亦楽乎またたのしからずやなんと楽しいことではないか。
不亦説乎またよろこばしからずやなんと喜ばしいことではないか。
またん待遇する。
まつりごと政治。
爲政まつりごとをなす政治に携わる。
まつる霊をまつる。法要を営む。
不惑まどわず自分の学問に自信ができ、疑惑をいだかなくなる。
まなびて学問。
まぬがれる(刑罰から)のがれようとする。
麻冕まべん麻の冠。
得見まみえんことをえる会見することができた
請見まみえんことをこう会見することを願う。
まみゆお目にかかる。
自分で実際に実行すること。
自省みずかあかえりみる自分もその人と同じようではないかと反省する。
飲水みずをのみおいしい汁物がないこと。
みだる乱れる。度を越した行ないをする。
みち仁に進むべき方法。人生の道のり。
無道みちなき道徳・道義が失われ行われない。
みちびく指導する。
直道みちをなおく主義を曲げない。
枉道みちをまげて主義を曲げる。
耳順みみしたがう自分と反対の意見を聞いても、反発を感じなくなり、心に余裕が出る。
みる注意してよく観察する。
みる広く詳らかに観察する。
みる見る。
不欲觀みるをほっせず見るにたえない。
殺身みをころして命を捨てる。
無爲むい何もしないで。
むちうつむちをあてる。
無道むどう道徳にはずれた悪い行いをする人。無法者。
無能むのう才能・能力がないこと。
めあわす娘を嫁にやる。
明日めいじつあくる日。
孟之反もうしはん魯の国の大夫。
もく重要な項目。細目。眼目。
もって〜を用いる。
可以〜もって〜すべし〜できる。〜してよい。
無以尚之もってこれにくわうるなし何物もこれに加えることができない。
もとめる貪り求める。
もとよりもちろん。いうまでもなく。もともと。
務本もとをつとむ基礎をしっかりと。物事の根本的な事柄について努力する。
臨喪もにのぞむ他人の葬儀に参列すること。
もまた〜〜もまた。〜も同様に。
門人もんじん孔子の他の門人たち。


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や行の用語(や 〜 よ)


漢字よみがな 意味
粗野。いなか者。野人。
やく貧困。窮乏生活。つつましやか。控えめ。倹約。
やく焼く。
やくする引き締める。
やすき安楽。安らかさ。
やすし窮屈でない。おだやかで落ち着いている。ゆったりしている。
やぶらん哀しんでも、うちひしがれない。
やぶれる使い古して破損する。破れる。
やまい病気。
不疚やましからずんばはじるところがない。
爲山やまをつくる築山をつくる。
やめん途中でやめる。
やる車を動かす。
已矣乎やんぬるかなもうだめだ。もうおしまいだ。絶望をあらわすことば。
ゆう勇気が具わっている。
ゆう余力があること。
揖譲ゆうじょう挨拶し「お先にどうぞ」と譲り合う。
有政ゆうせい政治。
有道ゆうどう人格の優れた人。道理に明るい人。学徳のまさった人。
ゆうべ夕方。
逝者ゆくもの過ぎ去って、かえらないもの。
よう国の費用。
よう雍のうた。
ようだ〜のようだ。
用不足ようたらず国家の財政が不足している。
夭夭如ようようじょにこやかな様子。
可也よかろうよい。
よく欲が深い。
よくうまく。
莫能興よくたつことなし起ち上がることができなかった。
よしみ国と国とが親しく交わること。修好。
より〜から。
而往よりのち以後。
餘力よりょく余裕。
よるうけついで従う。因襲。
よる方法。手段。
よること頼りにすること。
よろこぶ喜ぶ。


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ら行の用語(ら 〜 ろ)


漢字よみがな 意味
來者らいしゃ未来の人間。後生。
らく富貴。豊かな生活。
らん背徳。道を乱すこと。無秩序。
二十五軒の家からなる集落。
利益。
六尺之孤りくせきのこ父が死んで幼少で即位した君主。
りょ山の神を祭る大祭の名。
りょう素直。
兩君りょうくん両国の君主。
りょく怪力。武勇伝。暴力。
林放りんぽう魯の人。
縲絏るいせつ牢獄のこと。
れい礼儀。
れい着物を脱いで渡り。
霊公れいこう春秋時代、衛の君主。
禮譲れいじょう礼儀をあつくして、へりくだった態度をとること。
復礼れいにかえる礼にたちもどる。
禮之本れいのもと礼の本質。
如禮何れいをいかんせん礼がいかに整っていても何の役にも立たない。
ろう労働。労力。労苦。
陋巷ろうこう狭い路地。あばら家。
干祿ろくをもとむる仕官を望むこと。


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わ行の用語(わ 〜 ん)


漢字よみがな 意味
わかき三十歳以前。
我師わがし自分のお手本となる人。
別乎わかたんや区別できるか。
吾往也わがゆくなり自分が進んでやったからである。
わたくし私生活。
われ私。
我未見われいまだみん私はまだお目にかかったことがない。


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