論語 子路第十三(しろ) 30文の漢文と現代訳

論語全文(漢文、訳) : 2014.09.05 Friday

ここでは論語の第十三編 子路第十三の漢文、読み仮名、現代語訳を紹介します。


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子路第十三_01

子路問政
子曰
先之勞之
請益

無倦
しろまつりごとをとう
しいわく
これにさきんじこれをねぎらう
えきをこう
いわく
うむことなかれ
子路が政治について尋ねた
孔子が言った
率先して行動し
他人をいたわることだ
孔子が言った
途中で投げ出してはいけない

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子路第十三_02

仲弓爲季氏宰
問政
子曰
先有司
赦小過
舉賢才

焉知賢才而舉之

舉爾所知
爾所不知
人其舎諸
ちゅうきゅうきしのさいとなり
まつりごとをとう
しいわく
ゆうしをさきにし
しょうかをゆるし
けんさいをあげよ
いわく
いずくんぞけんさいをしりてこれをあげん
いわく
なんじのしるところをあげよ
なんじのしらざるところは
ひとそれこれをすてんや
仲弓が季氏の街の長官になった時
政治について尋ねた
孔子が言った
まず部下の役人達の事からはじめなさい
小さな過失は許して
有能な者たちを抜擢しなさい
仲弓が言った
どのように有能な者を見つければよいか?
孔子が言った
知人の中から有能な者を抜擢すれば
周囲の人間がこぞって
有能な者たちを推薦してくる

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子路第十三_03

子路曰
衛君待子而爲政
子將奚先
子曰
必也正名乎
子路曰
有是哉
子之迂也
奚其正
しろいわく
えいくんしをまちてまつりごとをなさば
しはまさになにをかさきにせんとする
しいわく
かならずやをたださんか
しろいわく
これあるかな
しのうなるや
なんぞそれたださん
子路が孔子に尋ねた
衛公が先生を迎えて政治をするならば
先生はまず何をなさいますか?
孔子が言った
まず名の秩序を正すつもりだ
子路が言った
これだから先生は
本当に遠回りがお好きですね
どうして名の秩序を正すのですか?
子曰
野哉
由也
君子
於其所不知
蓋闕如也
名不正
則言不順
言不順
則事不成
事不成
則禮樂不興
禮樂不興
則刑罰不中
刑罰不中
則民無所錯手足
故君子名之必可言也
言之必可行也
君子於其言
無所苟而已矣
しいわく
やなるかな
ゆうや
くんしは
そのしらざるところにおいて
けだしけつじょたり
なただしからざれば
すなわちげんしたがわず
げんしたがわざれば
ことならず
ことならざれば
すなわちれいがくおこらず
れいがくおこらざれば
すなわちけいばつあたらず
けいばつあたらざれば
すなわちたみしゅそくをおくところなし
ゆえにくんしこれになづくれば
かならずいうべきなり
くんしはそのげんにおいて
いやしくもするところなきのみ
孔子が言った
がさつだね
お前は
人格者は
自分に解らぬことには
口出ししないものだ
名の秩序が正しくなければ
言葉の意味が混乱する
言葉の意味が混乱すれば
何事もできなくなってしまう
何事もできなければ
礼儀や音楽が盛んになることもない
文化が盛んでなければ
刑罰で公正に人を裁けなくなる
刑罰が公正でなければ
人々は安心して体を休められない
だから人格者は正しい名で正しく話す
話したら必ず実行しなければならない
人格者は慎重に言葉を選び
軽々しい口を利いてはならない

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子路第十三_04

樊遅請學稼
子曰
吾不如老農
請學爲圃

吾不如老圃
樊遅出
子曰
小人哉
樊須也
上好禮
則民莫敢不敬
上好義
則民莫敢不服
上好信
則民莫敢不用情
夫如是
則四方之民
襁負其子而至矣
焉用稼
はんちかをまなばんとこう
しいわく
われはろうのうにしかず
ほをつくることをまなばんとこう
いわく
われはろうほにしかず
はんちいず
しいわく
しょうじんなるかな
はんすや
かみれいをこのめば
すなわちたみあえてけいせざるなし
かみぎをこのめば
すなわちたみあえてふくせざるなし
かみしんをこのめば
すなわちたみあえてじょうをもちいざるなし
それかくのごとくならば
すなわちしほうのたみ
そのこをきょうふしていたらん
いずくんぞかをもちいん
樊遅が穀物作りを学びたいと申し出た
孔子が言った
私よりお年寄りの農夫の方が詳しい
樊遅が野菜作りを学びたいと申し出た
孔子が言った
私よりお年寄りの農夫の方が詳しい
樊遅が退出すると
孔子が言った
解っていない
樊遅は
上に立つ人間が礼儀を重んじれば
人々は彼らを尊敬するだろう
上に立つ人間が正義を重んじれば
人々は彼らに従うだろう
上に立つ人間が信義を重んじれば
人々は真心をもって行動するだろう
人の上に立つ人間さえこの様であれば
人々が方々から
子供を背負ってやってくる
どうして農業など学ぶ必要があるか

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子路第十三_05

子曰
誦詩三百
授之
以政不達
使於四方
不能專對
雖多亦奚以爲
しいわく
しさんびゃくをしょうすれども
これにさずくるに
まつりごとをもってしてたっせず
しほうにつかいして
せんたいすることあたわずんば
おおしといえどもまたなにをもってなさん
孔子が言った
300以上の詩を暗誦
できても
政務をこなせず
外交交渉も
まとめられないならば
学んだ詩文に何の意味があるか

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子路第十三_06

子曰
其身正
不令而行
其身不正
雖令不從
しいわく
そのみただしければ
れいせずしておこなわる
そのみただしからざれば
れいすといえどもしたがわれず
孔子が言った
自分自身が正しくさえあれば
命令なしでも人々は行動する
自分自身が正しくなければ
命令しても人々は従わない

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子路第十三_07

子曰
魯衛之政
兄弟也
しいわく
ろえいのまつりごとは
けいていなり
孔子が言った
魯と衛の政治は
まるで兄弟のようなものだ

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子路第十三_08

子謂衛公子荊
善居室
始有曰
苟合矣
少有曰
苟完矣
富有曰
苟美矣
しえいのこうしけいをいう
よくしつにおる
はじめてあるにいわく
いささかあつまる
すこしくあるにいわく
いささかまったし
さかんにあるにいわく
いささかよし
孔子が衛の公子荊について言った
彼は蓄財が上手い
自宅を持ち蓄財を始めた頃に
なんとかやり繰りできると言い
少し財産ができた頃に
なんとか体裁が整ったと言い
かなりの財産ができた頃に
ようやく一人前の財産ができたと言った

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子路第十三_09

子適衛
冉有僕
子曰
庶矣哉
冉有曰
既庶矣
又何加焉

富之

既富矣
又何加焉

教之
しえいにゆく
ぜんゆうぼくたり
しいわく
おおきかな
ぜんゆういわく
すでにおおし
またなにをかくわえん
いわく
これをとまさん
いわく
すでにとめり
またなにをかくわえん
いわく
これをおしえん
孔子が衛の国を訪れたとき
冉有が御者を務めていた
孔子が言った
人口が多いな
冉有が言った
すでに人口が多い国で先生は
何をしますか
孔子が言った
人々を豊かにするだろう
冉有が言った
すでに人々が豊かであれば
何をしますか
孔子が言った
彼らを教育するだろう

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子路第十三_10

子曰
苟有用我者
期月而已可也
三年有成
しいわく
いやしくもわれをもちうるものあらば
きげつのみにしてかなり
さんねんにしてなることあらん
孔子が言った
私を重用する国があれば
一年で成果を出してみせる
三年もあれば理想を達成してみせるのだが

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子路第十三_11

子曰
善人
爲邦百年
亦可以勝殘去殺矣
誠哉是言也
しいわく
ぜんにん
くにをおさむることひゃくねんならば
またもってざんにかちさつをさるべしと
まことなるかなこのげんや
孔子が言った
普通の善人でも
国を100年も治めれば
犯罪を減らし死刑を無くせるというが
この言葉は本当だと私は思う

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子路第十三_12

子曰
如有王者
必世而後仁
しいわく
もしおうじゃあるも
かならずよにしてのちにじんならん
孔子が言った
天命を受けた王者が世を治めても
仁が国中にいきわたるには30年かかる

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子路第十三_13

子曰
苟正其身矣
於從政乎何有
不能正其身
如正人何
しいわく
いやしくもそのみをただしくせば
まつりごとにしたがうにおいてなにかあらん
そのみをただしくするあたわずんば
ひとをただしくするをいかんせん
孔子が言った
自らが正しければ
政治を行うぐらいは何でもない
自らが正しくなければ
どうやって他人を正しく導けるだろうか

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子路第十三_14

冉子退朝
子曰
何晏也
對曰
有政
子曰
其事也
如有政
雖不吾以
吾其與聞之
ぜんしちょうよりしりぞく
しいわく
なんぞおそきや
こたえていわく
まつりごとあり
しいわく
それことならん
もしまつりごとあらば
われをもちいずといえども
われそれこれをあずかりきかん
冉子が朝廷から戻った
孔子が言った
随分遅かったな
冉子が答えた
国務上の問題があった
孔子が言った
国務ではなく季孫氏の私事だろう
もし国務上の問題であれば
私に任せないとしても
何らかの相談があるはずだ

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子路第十三_15

定公問
一言
而可以興邦
有諸
孔子對曰
言不可以若
是其幾也
人之言曰
爲君難
爲臣不易
如知爲君之難也
不幾乎一言而興邦乎
ていこうとう
いちげん
にしてもってくにをおこすべきもの
これあるか
こうしこたえていわく
げんはもってかくのごとく
それきすべからざるなり
ひとのげんにいわく
きみたるはかたく
しんたるもやすからずと
もしきみたるのかたきをしらば
いちげんにしてくにをおこすにちかからずや
定公が尋ねた
一言で
国を盛んにするような
そんな言葉はあるだろうか?
孔子が答えた
言葉が国を盛んに
する事はできないが
それに近い意味の言葉がある
君主である事は難しい
家臣である事は簡単ではない
あなたが君主の難しさを理解されていれば
この言葉は国を盛んにできます

一言而喪邦
有諸
孔子對曰
言不可以若是其幾也

人之言曰
予無樂乎爲君
唯其言
而莫予違也
如其善
而莫之違也
不亦善乎
如不善
而莫之違也
不幾乎一言而喪邦乎
いわく
いちげんにしてくにをほろぼすもの
これありや
こうしこたえていわく
げんはもってかくのごとくそれきすべからざるなり
ひとのげんにいわく
われきみたるをたのしむことなし
ただそのいいて
われにたがうなきなりと
もしそれぜんにして
これにたがうなくんば
またよからずや
もしふぜんにして
これにたがうなくんば
いちげんにしてくにをほろぼすにちかからずや
定公が言った
一言で国を滅ぼすような
そんな言葉はあるだろうか?
孔子が答えた
言葉が国を滅ぼす事はできませんが

それに近い意味の言葉があります
私は君主である事を楽しむのではない
人々が私の命令に
従う事を楽しむのだ
あなたの命令が正しければ
人々が命令に従うのも
正しいと言えます
しかしあなたの命令が正しくなく
人々がその命令に従うとしたら
この言葉は国を滅ぼす事ができます

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子路第十三_16

葉公問政
子曰
近者説
遠者來
しょうこうまつりごとをとう
しいわく
ちかきものよろこべば
とおきものきたる
葉県の長官が政治について尋ねた
孔子が言った
近くの者が喜ぶような政治をすれば
遠くの者がそれを慕ってやって来ます

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子路第十三_17

子夏爲莒父宰
問政
子曰
無欲速
無見小利
欲速則不達
見小利則大事不成
しかきょほのさいとなり
まつりごとをとう
しいわく
すみやかならんとほっすることなかれ
しょうりをみることなかれ
すみやかならんとほっせばすなわちたっせず
しょうりをみればすなわちだいじならず
子夏が筥父の長官になった時に
政治について尋ねた
孔子が言った
事を急いではいけない
小さな利益にとらわれてはいけない
急げば事は失敗に終わり
小さな利益にとらわれると大事を成せない

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子路第十三_18

葉公語孔子曰
吾黨有直躬者
其父攘羊
而子證之
孔子曰
吾黨之直者異於是
父爲子隱
子爲父隱
直在其中矣
しょうこうこうしにかたりていわく
わがとうにちょくきゅうなるものあり
そのちちひつじをぬすみて
しこうしてここれをしょうせり
こうしいわく
わがとうのなおきものはこれにことなり
ちちはこのためにかくし
こはちちのためにかくす
なおきことそのうちにあり
葉県の長官が孔子に言った
私の村にはとても正直な者がいる
彼の父親が羊を盗んだとき
彼の父親を訴えました
孔子が言った
私の村の正直はそれとは違います
父は子のために罪を隠し
子は父のために罪を隠します
本当の正直とはその心の中にあります

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子路第十三_19

樊遅問仁
子曰
居處恭
執事敬
與人忠
雖之夷狄
不可棄也
はんちじんをとう
しいわく
きょしょするにうやうやしく
ことをとるにつつしみ
ひとにまじわりてちゅうならば
いてきにゆくといえども
すつべからざるなり
樊遅が仁について尋ねた
孔子が言った
家では恭しく
仕事では慎重に
人に対して誠実に振る舞いなさい
これらは例え未開の地でも
忘れてはならない事です

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子路第十三_20

子貢問曰
何如
斯可謂之士矣
子曰
行己有恥
使於四方
不辱君命
可謂士矣

敢問其次

宗族稱孝焉
郷黨稱弟焉
しこうといていわく
いかんなれば
これこれをしというべきか
しいわく
おのれをおこなうにはじあり
しほうにつかいして
くんめいをはずかしめざるを
しというべし
いわく
あえてそのつぎをとう
いわく
そうぞくはこうをしょうし
きょうとうはていをしょうす
子貢が尋ねた
どんな人物ならば
士人と呼べるでますか?
孔子が言った
恥を知り
他国に使いに行った時に
主君の名誉を傷つけなければ
士人として十分だろう
子貢が言った
次善はどのような人物でしょうか?
孔子が言った
家族親戚から孝行者とほめられ
地元の人々から悌順だとほめられる人だ

敢問其次

言必信
行必果
硜硜然
小人也
抑亦可以爲次矣

今之從政者何如
子曰

斗筲之人
何足算也
いわく
あえてそのつぎをとう
いわく
いうことかならずしん
おこなうことかならずか
こうこうぜんとして
しょうじんなるかな
そもそもまたもってつぎとなすべし
いわく
いまのまつりごとにしたがうものはいかん
しいわく
ああ
とそうのひと
なんぞかぞうるにたらんや
子貢が言った
次善はどのような人物でしょうか?
孔子が言った
言葉には嘘が無く
行動は果断で最後までやる
下手をすると
つまらない頑固者になりかねないが
士人と呼べるだろう
子貢が言った
近頃政治に携わっている人はどうでしょう?
孔子が言った
ああ
あの偏狭な人々か?
彼らは数のうちに入らない

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子路第十三_21

子曰
不得中行而與之
必也狂狷乎
狂者進取
狷者有所不爲也
しいわく
ちゅうこうをえてこれにくみせずんば
かならずやきょうけんか
きょうしゃはすすみてとり
けんしゃはなさざるところあるなり
孔子が言った
中庸の徳を心得た人と交際できなければ
理想家か頑固者と交際するとよい
理想家は進んで善い事を受け入れる
頑固者は悪い事をしないからだ

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子路第十三_22

子曰
南人有言曰
人而無恆
不可以作巫醫
善夫
不恆其徳
或承之羞
子曰
不占而已矣
しいわく
なんじんいえることありいわく
ひとにしてつねなくば
もってふいをなすべべからずと
よいかな
そのとくをつねにせざれば
あるいはこれにはじをうくと
しいわく
うらなわざるのみ
孔子が言った
南方のことわざに
変わらぬ信念を持たぬ者は
巫覡や医者にはなれない とある
私もそう思う
徳を常に心に持っていなければ
いつか辱めを受ける
ということわざに関して孔子が言った
この言葉は占い・予測でなく、間違いない事実だ

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子路第十三_23

子曰
君子和而不同
小人同而不和
しいわく
くんしはわしてどうぜず
しょうじんはどうじてわせず
孔子が言った
人格者は他人と調和し、媚びたりしない
非人格者は他人に媚び、調和しない

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子路第十三_24

子貢問曰
郷人
皆好之何如
子曰
未可也
郷人
皆惡之何如
子曰
未可也
不如郷人之善者好之
其不善者
惡之
しこうといていわく
きょうじん
みなこれをこのまばいかん
しいわく
いまだかならざるなり
きょうじん
みなこれをにくまばいかん
しいわく
いまだかならざるなり
きょうじんのよきものこれをこのみ
そのよからざるもの
これをにくむにしかざるなり
子貢が尋ねた
地元の人々
全員から称賛される人はいかがですか?
孔子が言った
それでは十分ではない
地元の人々
全員から憎まれる人はいかがですか?
孔子が言った
それでは十分ではない
最も良いのは地元の善人から称賛され
悪人からは
憎まれる様な人だ

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子路第十三_25

子曰
君子
易事而難説也
説之不以道
不説也
及其使人也
器之
小人
難事而易説也
説之雖不以道
説也
及其使人也
求備焉
しいわく
くんしは
つかえやすくしてよろこばせがたきなり
これをよろこばすにみちをもってせざれば
よろこばざるなり
そのひとをつかうにおよびてや
これをきにす
しょうじんは
つかえがたくしてよろこばせやすきなり
これをよろこばすにみちをもってせずといえども
よろこぶなり
そのひとをつかうにおよびてや
そなわるをもとむ
孔子が言った
人格者に
仕えるのは簡単だが喜ばすのは難しい
喜ばせるには正道を用いねば
喜ばない
人を使う時は
適材を適所に採用してくれるからだ
つまらない人間に
仕えるのは難しいが喜ばすのは簡単だ
正道を用いずとも簡単に
喜んでくれる
人を使う時は
すべての点で優れていることを求める

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子路第十三_26

子曰
君子
泰而不驕
小人
驕而不泰
しいわく
くんしは
たいにしてきょうならず
しょうじんは
きょうにしてたいならず
孔子が言った
人格者は
落ち着いて、驕り高ぶらない
つまらない人間は
驕り高ぶり、ゆったり構えられない

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子路第十三_27

子曰
剛毅木訥
近仁
しいわく
ごうきぼくとつは
じんにちかし
孔子が言った
剛毅で朴訥な人物は
仁者に近い

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子路第十三_28

子路問曰
何如
斯可謂之士矣
子曰
切切偲偲
怡怡如也
可謂士矣
朋友
切切偲偲
兄弟怡怡
しろといていわく
いかなるを
これこれをしというべきか
しいわく
せつせつしし
いいじょたるを
しというべし
ほうゆうには
せつせつしし
けいていにはいい
子路が尋ねた
いかがでしょうか
どの様な人物が士人でしょうか
孔子が言った
他者を励まして
和やかに接する事ができれば
士人と呼べるだろう
友人を
励まして
兄弟に和やかに接するのだ

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子路第十三_29

子曰
善人教民七年亦可以即戎矣
しいわく
ぜんにんたみをおしうることしちねんならばまたもってじゅうにつかしむべし
孔子が言った
民衆を戦争に行かせるのならば、その前に7年間は教育を施さねばならない

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子路第十三_30

子曰
以不教民戰
是謂棄之
しいわく
おしえざるのたみをもってたたかう
これこれをすつという
孔子が言った
教育してない民を戦場に送る事は
民を見捨てるのと同じ事だ



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