論語 学而第一(がくじ) 16文の漢文と現代訳

論語全文(漢文、訳) : 2014.08.28 Thursday

ここでは論語の第一編 学而第一(がくじ)の漢文、読み仮名、現代語訳を紹介します。


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学而第一_01

子曰
學而時習之
不亦説乎
有朋自遠方來
不亦樂乎
人不知而不慍
不亦君子乎
しいわく
まなびてときにこれをならう
またよろこばしからずや
ともあり、えんぽうよりきたる
またたのしからずや
ひとしらずしていきどおらず
またくんしならずや
孔子が言った
学んだことを復習するのは
喜ばしいことだ
友人が、遠くから訪ねてくれるのは
楽しいことだ
他人に理解されなくても気にしないのは
立派なことだ

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学而第一_02

有子曰
其爲人也孝弟
而好犯上者鮮矣
不好犯上
而好作亂者
未之有也
君子務本
本立而道生
孝弟也者
其爲仁之本與
ゆうしいわく
そのひととなりやこうていにして
かみをおかすをこのむものはすくなし
かみをおかすことをこのまずして
らんをなすをこのむものは
いまだこれあらざるなり
くんしはもとをつとむ
もとたちてみちしょうず
こうていなるものは
それじんのもとたるか
有子が言った
家族を大切にしていて
目上の人に逆らう人は少ない
目上の人に逆らうことを好まないで
混乱を好む人は
一人もいない
人格者は基礎を大切にするものだ
基礎をしっかりして初めて道がうまれる
家族を愛することが
仁徳の基礎である

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学而第一_03

子曰
巧言令色
鮮矣仁
しいわく
こうげんれいしょく
すくなしじん
孔子が言った
言葉巧みにお世辞をいい
愛想笑いの上手い人に人格者はいない

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学而第一_04

曾子曰
吾日三省吾身
爲人謀而不忠乎
與朋友交而不信乎
傳不習乎
そうしいわく
われひにみたびわがみをかえりみる
ひとのためにはかりてちゅうならざるか
ほうゆうとまじわりてしんならざるか
ならわざるをつたうるか
曾子が言った
私は一日に三度、自分のおこないを反省する
他人のために真心をこめて考えたかと
友人と誠実に付き合えたかと
よく知らないことを他人に教えていないかと

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学而第一_05

子曰
道千乘之國
敬事而信
節用而愛人
使民以時
しいわく
せんじょうのくにをおさむるには
ことをつつしみてしんあり
ようをせっしてひとをあいし
たみをつかうにときをもってす
孔子が言った
国を統治するには
事業を慎重におこない信頼を得て
経費を節約して人々を愛し
人々を使役させるには時節を選ぶ必要がある

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学而第一_06

子曰
弟子入則孝
出則弟
謹而信
汎愛衆而親仁
行有餘力
則以學文
しいわく
ていしいりてはすなわちこう
いでてはすなわちてい
つつしみてしんあり
ひろくしゅうをあいしてじんにしたしみ
おこないてよりょくあらば
すなわちもってぶんをまなべ
孔子が言った
若者は家で親孝行をして
外では年長者を敬わなければならない
慎み深く誠実で
区別なく人々を愛して人格者と親しくし
彼らを手本にしなければならない
その後に余力があれば学問をすべきである

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学而第一_07

子夏曰
賢賢易色
事父母能竭其力
事君能致其身
與朋友交
言而有信
雖曰未學
吾必謂之學矣
しかいわく
けんをけんとしていろをかえ
ふぼにつかえてはよくそのちからをつくし
きみにつかえてよくそのみをいたし
ほうゆうとまじわり
いいてしんあらば
いまだまなばずというといえども
われはかならずこれをまなびたりといわん
子夏が言った
自然に賢い人を認め
真摯に両親に尽くし
主人に対して献身し
友人に対して
誠実であれば
学問を始めてすらいなくとも
私はあなたをよく学んだ人間とみなす

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学而第一_08

子曰
君子不重則不威
學則不固
主忠信
無友不如己者
過則勿憚改
しいわく
くんしおもからざればすなわちいあらず
まなべばすなわちこならず
ちゅうしんをしゅとし
おのれにしかざるものをともとすることなかれ
あやまちてはすなわちあらたむるにはばかることなかれ
孔子が言った
君子は重々しくなければ威厳を失い
学べば偏見を持たない
真心と誠実さに重きを置き
人格的に劣るものたちと付き合ってはならない
そして自らに誤りがあれば正すべきである

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学而第一_09

曾子曰
愼終追遠
民徳歸厚矣
そうしいわく
おわりをつつしみとおきをおえば
たみのとくあつきにきせん
曾子が言った
葬式・先祖の供養が手厚く行われれば
民衆の徳は向上する

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学而第一_10

子禽問於子貢曰
夫子至於是邦也
必聞其政
求之與
抑與之與
子貢曰
夫子温良恭儉譲
以得之
夫子之求之也
其諸異乎人之求之與
しきんしこうにといていわく
ふうしのこのくににいたるや
かならずそのまつりごとをきく
これをもとめたるか
そもそもこれをあたえたるか
しこういわく
ふうしはおん・りょう・きょう・けん・じょう
もってこれをえたり
ふうしのこれをもとむるや
それこれひとのこれをもとむるとことなるか
子禽が子貢に尋ねた
孔子が各国を訪れるたび
必ず政治の相談をうける
これは孔子が求めたことですか?
それとも彼らが求めたことですか?
子貢が答えた
孔子は温・良・恭・倹・譲の徳を身につけている
自然にそうなるのだ
彼らの方から孔子に会うことを望んでいる
孔子が求めれる方法は他の人々とは違う

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学而第一_11

子曰
父在觀其志
父沒觀其行
三年無改於父之道
可謂孝矣
しいわく
ちちいませばそのこころざしをみ
ちちぼっすればそのおこないをみる
さんねんちちのみちをあらたむることなきは
こうというべし
孔子が言った
父親が生きているうちは、その志で評価すべき
父親の死後は、その行為で評価すべき
父親の死後3年間、父親のやり方を変えなければ
親孝行な人間である

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学而第一_12

有子曰
禮之用
和爲貴
先王之道斯爲美
小大由之
有所不行
知和而和
不以禮節之
亦不可行也
ゆうしいわく
れいのようは
わをたっとしとなす
せんおうのみちもこれをびとなす
しょうだいこれによるも
おこなわれざるところあり
わをしりてわするも
れいをもってこれをせっせざれば
またおこなうべからざるなり
有子が言った
礼儀の意義は
社会の調和を保つこと
古代の王たちの美徳も、この点にある
しかし例え調和があっても
秩序が保たれるとは限らない
調和を知り、調和の中で生きても
礼儀によって
秩序は保たれるべき

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学而第一_13

有子曰
信近於義
言可復也
恭近於禮
遠恥辱也
因不失其親
亦可宗也
ゆうしいわく
しんぎにちかければ
げんふむべきなり
きょうれいにちかければ
ちじょくにとおざかる
よることそのしんをわざれば
またたっとぶべきなり
有子が言った
信頼が正義にかなうとき
言葉通りに行動できる
うやうやしさが礼儀に伴うならば
侮辱されることを避けられる
人選を間違わなければ
その人に頼れる

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学而第一_14

子曰
君子食無求飽
居無求安
敏於事而愼於言
就有道而正焉
可謂好學也已
しいわく
くんしはしょくにあくことをもとむるなく
きょにやすきをもとむるなし
ことにびんにしてげんにつつしみ
ゆうどうについてただす
がくをこのむというべきのみ
孔子が言った
人格者は貪欲に食を求めたり
安楽な暮らしを求めたりしない
事にあたれば、鋭敏で、言葉を慎重に選ぶ
より徳の高い人に従い、自らの行いを正す
これらすべて行うのが、学問を好む人である

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学而第一_15

子貢曰
貧而無諂
富而無驕
何如
子曰
可也
未若貧而樂
富而好禮者也
子貢曰
詩云
如切如磋
如琢如磨
其斯之謂與
子曰
賜也
始可與言詩已
矣告諸往而
知來者也
しこういわく
まずしくしてへつらうことなく
とみておごることなきは
いかん
しいわく
かなり
いまだまずしくしてたのしみ
とみてれいをこのむものにしかざるなり
しこういわく
しにいう
せっするがごとくさするがごとく
たくするがごとくまするがごとしと
それこれをこれいうか
しいわく
しや
はじめてともにしをいうべきのみ
これにおうをつげて
らいをしるものなり
子貢が言った
貧しくて媚びない人
裕福で威張らない人は
(人格として)どうか
孔子が言った
良い
貧しくて学問を楽しむ人
裕福で礼儀を身につけた人にはかなわない
子貢が言った
詩経で
切するが如く磋するが如く
琢するが如く磨するが如く
と言っているのは、この事ですか
孔子が言った
子貢よ
これから詩経について語り合うことができる
あなたは一つのことがわかると
すぐ次のことがわかる人物だ

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学而第一_16

子曰
不患人之不己知
患不知人也
しいわく
ひとのおのれをしらざるをうれえず
ひとをしらざるをうれうるなり
孔子が言った
他人が自分を理解してくれない事を気に病むより
自分が他人を理解出来ていない事を気にしなさい



論語全文(漢文、訳)   論語の概要
学而第一 為政第二 八佾第三 里仁第四 公冶長第五   孔子と論語 論語の本と漫画
雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十   論語の登場人物
先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五   論語の時代背景
季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 堯曰第二十   論語の用語集

論語 為政第二(いせい) 24文の漢文と現代訳

論語全文(漢文、訳) : 2014.08.28 Thursday

ここでは論語の第編 為政 第二(いせい)の漢文、読み仮名、現代語訳を紹介します。


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為政第二_01

子曰
爲政以徳
譬如北辰居其所
而衆星共之
しいわく
まつりごとをなすにとくをもってす
たとえばほくしんのそのところにいて
しゅうせいのこれにむかうがごとし
孔子が言った
徳をもって政治を行えば
それはいわば北極星があり
他の星々を従えるようになる

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為政第二_02

子曰
詩三百
一言以蔽之
曰思無邪
しいわく
しさんびゃく
いちげんもってこれをおおえば
いわくおもいよこしまなし
孔子が言った
詩経には300以上の詩があり
これらを一言であらわすと
素直な人間性のあらわれである

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為政第二_03

子曰
道之以政
齊之以刑
民免而無恥
道之以徳
齊之以禮
有恥且格
しいわく
これをみちびくにまつりごとをもってし
これをととのうるにけいをもってすれば
たみまぬがれてはじなし
これをみちびくにとくをもってし
これをととのうるにれいをもってすれば
はじありてかつただし
孔子が言った
人々を法律によって道びき
刑罰によって正すならば
人々は罪を逃れ、恥とも思わなくなる
人々を道徳によって道びき
礼儀によって正すならば
人々は恥を知り正しくあろうとする

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為政第二_04

子曰
吾十有五而志于學
三十而立
四十而不惑
五十而知天命
六十而耳順
七十而從心所欲
不踰矩
しいわく
われじゅうゆうごにしてがくにこころざす
さんじゅうにしてたつ
しじゅうにしてまどわず
ごじゅうにしててんめいをしる
ろくじゅうにしてみみしたがう
しちじゅうにしてこころのほっするところにしたがいて
のりをこえず
孔子が言った
私は15歳で学問を志した
30歳で学問で身を立てられ
40歳で学問への迷いがなくなり
50歳で自らの天命を知った
60歳で人の言葉を偏見無く聴け
70歳で心のままに行動しても
人の道を踏み外すことが無くなった

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為政第二_05

孟懿子問孝
子曰
無違
樊遲御
子告之曰
孟孫問孝於我
我對曰
無違
樊遲曰
何謂也
子曰
生事之以禮
死葬之以禮
祭之以禮
もういしこうをとう
しいわく
たがうことなかれと
はんちぎょたり
しこれにつげていわく
もうそんこうをわれにとう
われこたえていわく
たがうことなかれと
はんちいわく
なんのいいぞやと
しいわく
いきてはこれにつかうるにれいをもってし
ししてはこれをほうむるにれいをもってし
これをまつるにれいをもってす
孟懿子が親孝行について尋ねた
孔子が言った
間違えることがないようにと
樊遲が(孔子の)馬車御者をしていた
ある日、孔子が告げた
孟懿子が親孝行について尋ねられ
孔子が答えた
間違えることがないようにと
樊遲が言った
どのような意味ですか?
孔子が言った
両親が生きていれば礼儀を尽くし
亡くなった時には礼儀をもって葬儀し
その後は礼儀をもって供養することだ

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為政第二_06

孟武伯問孝
子曰
父母唯其疾之憂
もうぶはくこうをとう
しいわく
ふぼはただそのやまいをこれうれう
孟武伯が孝について尋ねた
孔子が言った
両親には自分たちの健康だけを考えるように

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為政第二_07

子游問孝
子曰
今之孝者
是謂能養
至於犬馬
皆能有養
不敬何以別乎
しゆうこうをとう
しいわく
いまのこうは
これよくやしなうをいう
けんばにいたるまで
みなよくやしなうことあり
けいせずんばなにをもってわかたんや
子游が孝について尋ねた
孔子が言った
今の孝とは
両親をよく養うこと
それだけでは犬馬を養うと変わらない
敬意があるか
何で区別するというのか

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為政第二_08

子夏問孝
子曰
色難
有事弟子服其勞
有酒食先生饌
曾是以爲孝乎
しかこうをとう
しいわく
いろかたし
ことあればていしそのろうにふくし
しゅしあればせんせいにせんす
すなわちここをもってこうとなさんや
子夏が孝について尋ねた
孔子が言った
表情をどうするか難しい
もし年長者に代わり雑務をして
酒食を自分より先に年長者に供した
それをもって本当に孝行者といえるか?

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為政第二_09

子曰
吾與回言終日
不違如愚
退而省其私
亦足以發
回也不愚
しいわく
われかいということしゅうじつ
たがわざることぐなるがごとし
しりぞきてそのわたくしをかえりみれば
またもってはっするにたる
かいやぐならず
孔子が言った
私が顔回と一日中話しても
彼は愚か者のように
私に一度も反論しない
しかしその後、彼の言動をみると
顔回は愚か者ではない

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為政第二_10

子曰
視其所以
觀其所由
察其所安
人焉廋哉
人焉廋哉
しいわく
そのもってするところをみ
そのよるところをみ
そのやすんずるところをさっすれば
ひといずくんぞかくさんや
ひといずくんぞかくさんや
孔子が言った
その人の行動を見て
現在までの経歴を観て
未来の姿を推察すれば
その人の人格が理解できる
その人の人格が理解できる

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為政第二_11

子曰
温故而知新
可以爲師矣
しいわく
ふるきをたずねてあたらしきをしれば
もってしたるべし
孔子が言った
歴史や伝統を学び現代を理解し
それを活かすことができれば師になれる

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為政第二_12

子曰
君子不器
しいわく
くんしはきならず
孔子が言った
人格者は用途の限られた器ではない

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為政第二_13

子貢問君子
子曰
先行其言
而後從之
しこうくんしをとう
しいわく
まずそのげんをおこない
しかるのちにこれにしたがう
子貢が人格者について尋ねた
孔子が言った
言うことをまず実行して
後から語ることだ

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為政第二_14

子曰
君子周而不比
小人比而不周
しいわく
くんしはしゅうしてひせず
しょうじんはひしてしゅうせず
孔子が言った
人格者は幅広く交際するが
非人格者は隔たった少数と交際する

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為政第二_15

子曰
學而不思則罔
思而不學則殆
しいわく
まなびでおもわざればすなわちくらし
おもいてまなばざればすなわちあやうし
孔子が言った
学んで考えなければ理解できない
学ばず考えれば独善になり危険だ

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為政第二_16

子曰
攻乎異端
斯害也已
しいわく
いたんをおさむるは
これがいあるのみ
孔子が言った
自分と異なる考えを攻撃するのは
害にしかならない

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為政第二_17

子曰

誨女知之乎
知之爲知之
不知爲不知
是知也
しいわく
ゆう
なんじにこれをしることをおしえんか
これをしるをこれをしるとなし
しらざるをしらずとなす
これしるなり
孔子が言った
仲由子路よ
あなたに「知る」を教えよう
知っていることを知っていると認め
知らないことを知らないと認めること
これが「知る」ということだ

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為政第二_18

子張學干祿
子曰
多聞闕疑
愼言其餘
則寡尤
多見闕殆
愼行其餘
則寡悔
言寡尤
行寡悔
祿在其中矣
しちょうろくをもとむるをまなぶ
しいわく
おおくききてうたがわしきをかき
つつしみてそのあまりをいえば
とがめすくなし
おおくみてあやうきをかき
つつしみてそのあまりをおこなえば
くいすくなし
げんにとがめすくなく
おこないにくいすくなければ
ろくそのうちにあり
子張が俸禄をもらう方法を尋ねた
孔子が言った
多くの意見を聞いて疑わしいものを除去し
意見を言うようにすれば
他人から非難されにくくなる
多くの物事を見て悪いものを除去し
行動に反映させれば
公開することが少なくなる
言葉を非難されず
行動に後悔がなければ
王の信頼を得て、願いがかなう

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為政第二_19

哀公問曰
何爲則民服
孔子對曰
舉直錯諸枉
則民服
舉枉錯諸直
則民不服
あいこうとうていわく
なにをなさばすなわちたみふくせん
こうしこたえていわく
なおきをあげてこれをまがれるにおけば
すなわちたみふくせん
まがれるをあげてこれをなおきにおけば
すなわちたみふくせず
哀公が質問した
どうすれば民衆が従うか
孔子が答えた
誠実な人を不誠実な人の上に置けば
民衆は意志に従う
不誠実な人を誠実な人の上に置けば
民衆は意志に従わない

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為政第二_20

季康子問
使民敬忠
以勸
如之何
子曰
臨之以莊則敬
孝慈則忠
舉善而教不能則勸
きこうしとう
たみをしてけいちゅうにして
もってすすましむるには
これをいかんせん
しいわく
これにのぞむにそうをもってすればすなわちけい
こうじなればすなわちちゅう
ぜんをあげてふのうをおしうればすすむ
季康子が尋ねた
民衆から敬意忠実を受けて
民衆が仕事に励むには
どうすればよいか
孔子が言った
威厳のある態度をとれば
民衆はあなたを敬う
善人を登用し未熟者を教育すれば仕事に励む

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為政第二_21

或謂孔子曰
子奚不爲政
子曰
書云
孝乎惟孝
友于兄弟
施於有政
是亦爲政
奚其爲爲政
あるひとこうしにいいていわく
しなんぞまつりごとをなさざる
しいわく
しょにいう
こうなるかこれこう
けいていにゆうなり
ゆうせいにほどこすと
これまたまつりごとをなすなり
なんぞそれまつりごとをなすことをなさん
ある人が孔子に尋ねた
どうして政治にかかわらないのかと
孔子が言った
書経に
親孝行し
友達・兄弟と仲良くすれば
政治に良い影響を与える とある
それもまた政治にかかわることだ
なぜ実際に政治にかかわる必要があるのか

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為政第二_22

子曰
人而無信
不知其可也
大車無輗
小車無
其何以行之哉
しいわく
ひとにしてしんなくんば
そのかなるをしらざるなり
たいしゃにげいなく
しょうしゃにげつなくんば
それなにをもってかこれをやらんや
孔子が言った
人として信義が無ければ
うまくやっていくことはできない
大きな牛車に横木がなく
小さな馬車に横木止めがなければ
どうして走らせることができるだろうか

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為政第二_23

子張問
十世可知也
子曰
殷因於夏禮
所損益可知也
周因於殷禮
所損益可知也
其或繼周者
雖百世可知也
しちょうとう
じゅっせいしるべきや
しいわく
いんはかのれいによる
そんえきするところしるべきなり
しゅうはいんのれいによる
そんえきするところしるべきなり
それあるいはしゅうにつぐものは
ひゃくせいといえどもしるべきなり
子張が尋ねた
10世代後の世の中を予見できるか
孔子が言った
殷は夏の儀礼を受け継いでいる
何を改めたか記録でわかる
周は殷の儀礼を受け継いでいる
何を改めたか記録でわかる
たとえ周をどの王朝が受け継いだとして
100世代先まで予見できる

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為政第二_24

子曰
非其鬼而祭之
諂也
見義不爲
無勇也
しいわく
そのきにあらずしてこれをまつるは
へつらいなり
ぎをみてなさざるは
ゆうなきなり
孔子が言った
自分の祖先でもないのに祭るのは
諂うことだ
正義を行うときに行動しないのは
臆病者だ



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論語 八佾第三(はちいつ) 26文の漢文と現代訳

論語全文(漢文、訳) : 2014.08.29 Friday

ここでは論語の第三編 八佾第三(はちいつ)の漢文、読み仮名、現代語訳を紹介します。


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八佾第三_01

孔子謂季氏
八佾舞於庭
是可忍也
孰不可忍也
こうしきしをいう
はちいつをていにまわす
これをしのぶべくんば
いずれをかしのぶべからざらん
孔子が季(孫)氏を批判して言った
八列編成の舞踊を自分の庭で舞わせた
この無礼が我慢できるなら
私はどんな事も我慢できる

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八佾第三_02

三家者以雍徹
子曰
相維辟公
天子穆穆
奚取於三家之堂
さんかしゃようをもっててっす
しいわく
たすくるはこれへきこう
てんしはぼくぼくたりと
なんぞさんかのどうにとらん
(魯の)御三家が(祭礼を)雍の歌で締めた
孔子が言った
歌詞に、諸侯は天子を助けて
天子はうるわしくあられるとある
よくその歌を御三家で歌わせたものだ

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八佾第三_03

子曰
人而不仁
如禮何
人而不仁
如樂何
しいわく
ひとにしてふじんならば
れいをいかんせん
ひとにしてふじんならば
がくをいかんせん
孔子が言った
仁愛を持たぬ人が
礼儀正しくしても無意味
仁愛を持たぬ人が
音楽を奏でても無意味

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八佾第三_04

林放問禮之本
子曰
大哉問
禮與其奢也寧儉
喪與其易也寧戚
りんぽうれいのもとをとう
しいわく
だいなるかなといや
れいはそのおごらんよりはむしろけんせよ
そうはそのおさめんよりはむしろいため
林放が礼の基本を尋ねた
孔子が言った
良い質問だ
儀式は華美より、慎ましく
葬式は体裁より、心から悼む

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八佾第三_05

子曰
夷狄之有君
不如諸夏之亡也
しいわく
いてきすらこれきみあり
しょかのなきがごとくならず
孔子が言った
野蛮な国々に君主がいるのに
今の中国には君主が存在していないかのようだ

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八佾第三_06

季氏旅於泰山
子謂冉有曰
女弗能救與
對曰
不能
子曰
嗚呼
曾謂泰山不如林放乎
きしたいざんにりょす
しぜんゆうにいいていわく
なんじすくうことあたわざるか
こたえていわく
あたわず
しいわく
ああ
すなわちたいざんをりんぽうにしかずとおもえるか
季(孫)氏が泰山で祭祀をしようとしていた
孔子はそれを知り冉有に尋ねた
あなたは季氏の不遜な行いを止めれるか
冉有が答えた
出来ません
孔子がいった
ああ
あなたは神聖な泰山が林放にも劣ると思っているのか?

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八佾第三_07

子曰
君子無所爭
必也射乎
揖讓而升下
而飮
其爭也君子
しいわく
くんしはあらそうところなし
かならずやしゃか
ゆうじょうしてしょうかし
しこうしてのましむ
そのあらそいやくんしなり
孔子が言った
人格者は争いを好まない
せいぜい弓の腕前を競うくらいだ
相手に対しお互いが礼儀正しく譲り合い
酒を振る舞う
これこそ君子の争いの作法だ

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八佾第三_08

子夏問曰
巧笑倩兮
美目盼兮
素以爲絢兮
何謂也
子曰
繪事後素

禮後乎
子曰
起予者商也
始可與言詩已矣
しかといていわく
こうしょうせんたり
びもくはんたり
そもってあやをなすとは
なんのいいぞや
しいわく
かいじはそをのちにす
いわく
れいはのちなるか
しいわく
われをおこすものはしょうなり
はじめてともにしをいうべきのみ
子夏が尋ねた
微笑(ほほ)めばえくぼができ
目はぱっちりと美しい
おしろいをつけたその顔はあでやかだ
(と詩経にあるが)どうゆう意味か?
孔子が言った
絵を描くとき最後に胡粉で仕上げる様なものだ
(子夏が)言った
礼とは人間の仕上げの様なものですか
孔子が言った
これは私でも気づかなかった
これからあなたと詩経について語り合えそうだ

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八佾第三_09

子曰
夏禮吾能言之
杞不足徴也
殷禮吾能言之
宋不足徴也
文獻不足故也
足則吾能徴之矣
しいわく
かのれいはわれよくこれをいえども
きはちょうするにたらざるなり
いんのれいはわれよくこれをいえども
そうはちょうするにたらざるなり
ぶんけんたらざるがゆえなり
たらばすなわちわれよくこれをちょうせん
孔子が言った
私は夏王朝の礼について話せるが
杞の国には裏づけとなる資料が伝わっていない
殷王朝の礼についても話せるが
宋の国には裏づけとなる資料が伝わっていない
もし十分な資料が残っていれば
私はもっとそれらから学べるのだが

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八佾第三_10

子曰
禘自既灌而往者
吾不欲觀之矣
しいわく
ていはすでにかんしてよりのちは
われこれをみるをほっせず
孔子が言った
禘の祭事で灌の儀式が終わったあとは
もう私は観る気がしない

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八佾第三_11

或問禘之説
子曰
不知也
知其説者之於天下也
其如示諸斯乎
指其掌
あるひとていのせつをとう
しいわく
しらざるなり
そのせつをしるもののてんかにおけるや
それこれをここにしめすがごときかと
そのたなごころをさせり
ある人が禘の祭礼について尋ねた
孔子は言った
私は知らない
もしそれを知っている人がいるなら
天下をここに置いて観るようなものだろうと
自分の手のひらを指さしながら言った

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八佾第三_12

祭如在
祭神如神在
子曰
吾不與
祭如不祭
まつることいますがごとくす
かみをまつるにはかみいますがごとくす
しいわく
われまつりにあずからざれば
まつらざるがごとし
祖霊を祭る時に
そこに祖先がいるように執り行った
孔子が言った
私が実際に参加しないと
きちんと祭祀をした気分にならないのだ

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八佾第三_13

王孫賈問曰
與其媚於奧
寧媚於竈
何謂也
子曰
不然
獲罪於天
無所禱也
おうそんかといていわく
そのおうにこびんよりは
むしろそうにこびよ
とはなんのいいぞや
しいわく
しからず
つみをてんにうれば
いのるところなきなり
王孫賈が尋ねた
応接間の神様に祈るより
竈(かまど)の神に祈る方が良いと
(ことわざにあるが)どういう意味か
孔子が言った
(そのことわざは)間違っている
天上の神様から罪を受ければ
どの神に祈っても無駄だからである

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八佾第三_14

子曰
周監於二代
郁郁乎文哉
吾從周
しいわく
しゅうはにだいにかんがみて
いくいくとしてぶんなるかな
われはしゅうにしたがわん
孔子が言った
周の文化は2代王朝のものを受け継いでいる
なんともかぐわしく華やかであろうか
私は周の文化や礼制に従う

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八佾第三_15

子入太廟
毎事問
或曰
孰謂鄹人之子知禮乎
入太廟
毎事問
子聞之曰
是禮也
したいびょうにいりて
ことごとにとう
あるひといわく
たれかすうひとのこをれいをしるというや
たいびょうにいりて
ことごとにとう
しこれをききていわく
これれいなり
孔子が太廟で祭事の責任者を務めた時
儀式について細かく先輩に尋ねた
ある人が言った
誰が出自の卑しい人間が礼に詳しいというのだ
太廟での祭事で
細かく尋ねているが
孔子はそれを聞いて言った
これこそ正しい礼の作法というものだ

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八佾第三_16

子曰
射不主皮
爲力不同科
古之道也
しいわく
しゃはひをしゅとせず
ちからをなすにかをおなじくせず
いにしえのみちなり
孔子が言った
弓競技では的を射抜くことが目的ではない
人々の技術力には差があるからである
これは昔から伝わる作法である

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八佾第三_17

子貢
欲去告朔之餼羊
子曰
賜也
爾愛其羊
我愛其禮
しこう
こくさくのきようをさらんとほっす
しいわく
しや
なんじはそのひつじをおしむ
われはそのれいをおしむ
子貢が
告朔に捧げられる羊をやめようと提案した
孔子が言った
子貢よ
あなたは羊を惜しむだろうが
私は伝統を重んじる

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八佾第三_18

子曰
事君盡禮
人以爲諂也
しいわく
きみにつかうるにれいをつくせば
ひともってへつらいとなすなり
孔子が言った
主君に対して礼を尽くして仕えていると
人々は媚びているという

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八佾第三_19

定公問
君使臣
臣事君
如之何
孔子對曰
君使臣以禮
臣事君以忠
ていこうとう
きみしんをつかい
しんきみにつかうるには
これをいかんせん
こうしこたえていわく
きみしんをつかうにれいをもってし
しんきみにつかうるにちゅうをもってす
定公が尋ねた
君主はどの様に家臣を扱い
家臣はどの様に君主に仕えるべきか
どのようにしたらよいか
孔子が答えた
君主は礼儀をもって家臣を扱い
家臣は忠義をもって君主に仕える

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八佾第三_20

子曰
關雎樂而不淫
哀而不傷
しいわく
かんしょはたのしみていんせず
かなしみてやぶらず
孔子が言った
關雎の詩は喜びを表しているが淫らではなく
哀しみを表しているが悲嘆ではない

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八佾第三_21

哀公問社於宰我
宰我對曰
夏后氏以松
殷人以栢
周人以栗
曰使民戰栗
子聞之曰
成事不説
遂事不諫
既往不咎
あいこうしゃをさいがにとう
さいがこたえていわく
かこうしはまつをもってし
いんひとははくをもってし
しゅうひとはくりをもってす
いわくたみをしてせんりつせしむると
しこれをききていわく
せいじはとかず
すいじはいさめず
きおうはとがめず
哀公が宰我に社の神木について尋ねた
宰我は答えた
夏の時代は松を植え
殷の時代は柏を植え
周の時代は栗を植えた
社の刑罰で人々を戦慄させるために
孔子はこれを聞いて言った
起きた事は語らない
遂げられた事は止められない
過去の過ちはとがめない

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八佾第三_22

子曰
管仲之器小哉
或曰
管仲儉乎

管氏有三歸
官事不攝
焉得儉
然則管仲知禮乎

邦君樹塞門
管氏亦樹塞門
邦君爲兩君之好
有反坫
管氏亦有反坫
管氏而知禮
孰不知禮
しいわく
かんちゅうのうつわはしょうなるかな
あるひといわく
かんちゅうはけんなるか
いわく
かんしにさんきあり
かんのことはかねず
いずくんぞけんなるをえん
しからばすなわちかんちゅうはれいをしれるか
いわく
ほうくんはじゅしてもんをふさぐ
かんしもまたじゅしてもんをふさぐ
ほうくんはりょうくんのよしみをなすに
はんてんあり
かんしもまたはんてんあり
かんしにしてれいをしらば
たれかれいをしらざらん
孔子が言った
管仲は器の小さい人間だ
ある人が言った
ケチな人間と言う事ですか
孔子が言った
彼は3つの邸宅を持ち
各邸宅に役割ごとに使用人が居た
どうして彼をケチと言えるだろうか
ある人が、彼は礼をわきまえていましたか?
孔子は言った
諸侯は門に目隠しの生け垣を立てるが
彼は同じように生垣をたてた
諸侯同士が会う時には
盃を載せる台を用いるが
彼は同じように使用していた
彼が礼を弁えていたといえるなら
みんな礼を弁えているだろう

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八佾第三_23

子語魯大師樂曰
樂其可知也
始作翕如也
從之純如也
糠〔
繹如也以成
しろのたいしにがくをかたりていわく
がくはそれしるべきなり
はじめおこすにきゅうじょたり
これをはなちてじゅんじょたり
きょうじょたり
えきじょたりもってなる
孔子が魯の楽官長に音楽について言った
私は音楽について理解している
始めに一斉に大きな音がなり
次に静かに調和する
そして各楽器の特徴を生かした演奏がなされ
最後にすべての音が連なるように終わる

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八佾第三_24

儀封人請見

君子之至於斯也
吾未嘗不得見也

從者見之
出曰
二三子
何患於喪乎
天下之無道也久矣
天將以夫子爲木鐸
ぎのほうじんまみえんことをこう
いわく
くんしのここにいたるや
われいまだかつてまみゆることをえずんばあらざるなり
じゅうしゃこれをまみえしむ
いでていわく
にさんし
なんぞうしなうことをうれえんや
てんかのみちなきやひさし
てんまさにふうしをもってぼくたくとなさんとす
儀の関所を通る時に孔子に面会を求めた人がいた
孔子が言った
すべての人格者がこの関所を通るときに
私はお目にかからないためしはありません

弟子達は彼を孔子に会わせた
面会を終えて出てきた彼が弟子たちに言った
皆さん
孔子が官職を失った事を嘆かないで下さい
天下の人々から道徳や信義が失われて随分たつ
天は孔子を各地にお遣わしなさっているのだ

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八佾第三_25

子謂韶
盡美矣
又盡善也
謂武
盡美矣
未盡善也
ししょうをいう
びをつくせり
またぜんをつくせり
ぶをいう
びをつくせり
いまだぜんをつくさざるなり
孔子が韶(しょう)という曲について言った
とても美しい旋律を持ち
深い感動を呼び起こす曲だ
武王の時代に演奏された曲について言った
とても美しい旋律を持ってはいるが
感動という点においては今ひとつだ

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八佾第三_26

子曰
居上不寛
爲禮不敬
臨喪不哀
吾何以觀之哉
しいわく
かみにいてかんならず
れいをなしてけいせず
もにのぞんでかなしまずんば
われなにをもってかこれをみんや
孔子が言った
人の上に立つが寛容さがない者
礼儀正しいが敬意を持たぬ者
葬儀に参列しながら弔意を持たぬ者
この様な人から美点は見出せない



論語全文(漢文、訳)   論語の概要
学而第一 為政第二 八佾第三 里仁第四 公冶長第五   孔子と論語 論語の本と漫画
雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十   論語の登場人物
先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五   論語の時代背景
季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 堯曰第二十   論語の用語集

論語 里仁第四(りじん) 26文の漢文と現代訳

論語全文(漢文、訳) : 2014.08.30 Saturday

ここでは論語の第四編 里仁第四の漢文、読み仮名、現代語訳を紹介します。


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里仁第四_01

子曰
里仁爲美
擇不處仁
焉得知
しいわく
りはじんなるをよしとなす
えらんでじんにおらずんば
いずくんぞちなるをえん
孔子が言った
仁愛の心に重きを置くことは美しいことだ
自分の利益のために仁愛を軽んじるなら
賢明な人間だとは決していえない

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里仁第四_02

子曰
不仁者
不可以久處約
不可以長處樂
仁者安仁
知者利仁
しいわく
ふじんしゃは
もってひさしくやくにおるべからず
もってながくらくにおるべからず
じんしゃはじんにやすんじ
ちしゃはじんをりす
孔子が言った
仁愛の心を持たぬ人々は
みじめな生活に耐えられない
安楽な生活を続けられない
仁愛の心を持つ人々は安らいだ生活をし
知恵ある人々は仁愛の利点を知っている

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里仁第四_03

子曰
惟仁者能好人
能惡人
しいわく
ただじんしゃのみよくひとをこのみ
よくひとをにくむ
孔子が言った
仁愛の心を持つものだけが人を愛し
憎むことができる

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里仁第四_04

子曰
苟志於仁矣
無惡也
しいわく
いやしくもじんにこころざせば
あしきことなきなり
孔子が言った
仁者であろうとしている人は
悪いことなどしない

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里仁第四_05

子曰
富與貴
是人之所欲也
不以其道得之
不處也
貧與賤
是人之所惡也
不以其道得之
不去也
君子去仁
惡乎成名
君子
無終食之間違仁
造次必於是
巓沛必於是
しいわく
とみとたっときとは
これひとのほっするところなり
そのみちをもってせざれば
これをうともおらざるなり
ひんとせんとは
これひとのにくむところなり
そのみちをもってせざれば
これをうともさらざるなり
くんしはじんをさりて
いずくにかなをなさん
くんしは
しゅうしょくのかんもじんにたがうことなく
ぞうじにもかならずここにおいてし
てんぱいにもかならずここにおいてす
孔子が言った
富と名誉は
人々が求めるものだ
不正でこれらを得たなら
それらを受け入れてはならない
貧困と蔑みは
人々が嫌うものだ
自らの過失によってこれらを得たなら
それらを受け入れなければならない
人格者ではない
仁愛の心を持たぬ者は
人格者は
食事中でも仁愛を持って行動する
あわただしいときにも仁を念頭においている
つまずいて倒れるときも仁を念頭においている

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里仁第四_06

子曰
我未見好仁者
惡不仁者
好仁者
無以尚之
惡不仁者
其爲仁矣
不使不仁者加乎其身
有能一日
用其力於仁矣乎
我未見力不足者
蓋有之矣
我未之見也
しいわく
われいまだじんをこのむもの
ふじんをにくむをみず
じんをこのむものは
もってこれにくわうるなし
ふじんをにくむものは
それじんをなさん
ふじんしゃをしてそのみにくわえしめず
よくいちじつも
そのちからをじんにもちうることあらんか
われいまだちからのたらざるものをみず
けだしこれあらん
われいまだこれをみざるなり
孔子が言った
私は今まで仁徳を愛し
不徳を憎む者を見たことが無い
仁徳を愛する者は
それだけで人として十分といえる
不徳を憎む者は
仁徳に務めようと考え
不徳な行いをする人たちから遠ざかる
もし努力するなら
人が仁徳にかなう様に
仁徳に適うことが出来ると思う
非常に困難だといわれるかもしれないが
私はそうは思わない

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里仁第四_07

子曰
人之過也
各於其黨
觀過斯知仁矣
しいわく
ひとのあやまちや
おのおのそのとうにおいてす
あやまちをみてここにじんをしる
孔子が言った
人はよく過ちを犯す
その過ちを観察すれば
その人の人柄が理解できる

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里仁第四_08

子曰
朝聞道
夕死可矣
しいわく
あしたにみちをきかば
ゆうべにしすともかなり
孔子が言った
朝に正しい道を知ることが出来たら
その日の夕方に死んでも構わない

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里仁第四_09

子曰
士志於道
而恥惡衣惡食者
未足與議也
しいわく
しみちにこころざして
あくいあくしょくをはずるものは
いまだともにはかるにたらざるなり
孔子が言った
学問の道を志しながら
粗末な服や食事を恥じる人間は
学問を語り合うのに値しない

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里仁第四_10

子曰
君子之於天下也
無適也
無莫也
義之與比
しいわく
くんしのてんかにおけるや
てきなきなり
ばくなきなり
ぎにこれともにひす
孔子が言った
人格者は天下の人に対するとき
仇敵もなければ
馴れ合いもなく
正義の人とだけ親しみ合う

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里仁第四_11

子曰
君子懷徳
小人懷土
君子懷刑
小人懷惠
しいわく
くんしとくをおもえば
しょうじんはどをおもい
くんしけいをおもえば
しょうじんはけいをおもう
孔子が言った
人格者は徳を求め
非人格者は土地を求める
人格者は刑の効果を思う
非人格者は自分の利益のみを思う

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里仁第四_12

子曰
放於利而行
多怨
しいわく
りによりておこなえば
うらみおおし
孔子が言った
自分の利益のために行動すれば
人々の恨みをかう

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里仁第四_13

子曰
能以禮讓爲國乎
何有
不能以禮讓爲國
如禮何
しいわく
よくれいじょうをもってくにをおさめんか
なにかあらん
よくれいじょうをもってくにをおさめずんば
れいをいかんせん
孔子が言った
譲り合いの心で統治すれば国家は
治まる
譲り合いの心が欠けた形式的な礼儀などに
何の意味があるか

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里仁第四_14

子曰
不患無位
患所以立
不患莫己知
求爲可知也
しいわく
くらいなきをうれえず
たつゆえんをうれう
おのれをしることなきをうれえず
しらるべきをなすをもとむるなり
孔子が言った
地位が低い事を思い悩むのならば
どうしたら高い地位を得られるか考えることだ
名声が無い事を思い悩むのならば
どうしたら名声が得られるのか考えることだ

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里仁第四_15

子曰
參乎
吾道一以貫之
曾子曰

子出
門人問曰
何謂也
曾子曰
夫子之道
忠恕而已矣
しいわく
しんや
わがみちはいつもってこれをつらぬく
そうしいわく

しいず
もんじんといていわく
なんのいいぞや
そうしいわく
ふうしのみちは
ちゅうじょのみ
孔子が言った
曾子(参)よ
私の人生は一つの事を貫くためにある
曾子が言った
はい
孔子が出て行かれた
弟子の一人が尋ねた
どういう意味でしょうか?
曾子が言った
孔子の人生は
真心を貫く事にあるのだ

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里仁第四_16

子曰
君子喩於義
小人喩於利
しいわく
くんしはぎにさとり
しょうじんはりにさとる
孔子が言った
人格者は正しさを求め
非人格者は利益を求める

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里仁第四_17

子曰
見賢思齊焉
見不賢而内自省也
しいわく
けんをみてはひとしからんことをおもい
ふけんをみてはうちにみずからかえりみるなり
孔子が言った
賢者に出会ったら良いお手本として見習い
愚者に出会ったら悪いお手本として反省しなさい

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里仁第四_18

子曰
事父母幾諫
見志不從
又敬不違
勞而不怨
しいわく
ふぼにつかうるにはきかんす
こころざしのしたがわざるをみては
またけいしてたがわず
ろうしてうらみず
孔子が言った
両親に忠告する時は言葉を選びなさい
忠告が聞き入れられなかったとしても
無理強いはせず
怒ったり恨んだりしてはならない

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里仁第四_19

子曰
父母在
不遠遊
遊必有方
しいわく
ふぼいませば
とおくあそばず
あそぶにかならずほうあり
孔子が言った
両親が存命中は
遠くに出かけて留守にしてはならない
出かけるにしても旅程を告げてからにしなさい

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里仁第四_20

子曰
三年
無改於父之道
可謂孝矣
しいわく
さんねん
ちちのみちをあらたむることなきは
こうというべし
孔子が言った
3年間
父親の死後、父親のやり方を変えなければ
孝行な人間である

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里仁第四_21

子曰
父母之年
不可不知也
一則以喜
一則以懼
しいわく
ふぼのとしは
しらざるべからざるなり
いつにはすなわちもってよろこび
いつにはすなわちもっておそる
孔子が言った
両親の年齢を
把握していなければならない
一つは長寿を喜び
もう一つは健康を気遣うために

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里仁第四_22

子曰
古者
言之不出
恥躬之不逮也
しいわく
いにしえ
げんのいださざるは
みのおよばざるをはずればなり
孔子が言った
昔の人々が
寡黙であったのは
言葉が行動を伴わない事を恥としたからだ

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里仁第四_23

子曰
以約失之者鮮矣
しいわく
やくをもってこれをうしなうものはすくなし
孔子が言った
何事も節度を心がければ失敗が減る

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里仁第四_24

子曰
君子欲訥於言
而敏於行
しいわく
くんしはげんにとつにして
おこないにびんならんことをほっす
孔子が言った
人格者は言葉を控え目にして
行動を機敏にしたいと思う

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里仁第四_25

子曰
徳不孤
必有鄰
しいわく
とくはこならず
かならずとなりあり
孔子が言った
徳があれば孤立しない
必ず仲間がいるものだ

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里仁第四_26

子游曰
事君數
斯辱矣
朋友數
斯疏矣
しゆういわく
きみにつかえてしばしばすれば
ここにはずかしめらる
ほうゆうにしばしばすれば
ここにうとんぜらる
子游が言った
主君に対して何度も注意をすると
主君の寵愛を失う
友人に対して何度も注意をすると
友情を失う



論語全文(漢文、訳)   論語の概要
学而第一 為政第二 八佾第三 里仁第四 公冶長第五   孔子と論語 論語の本と漫画
雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十   論語の登場人物
先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五   論語の時代背景
季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 堯曰第二十   論語の用語集

論語 公冶長第五(こうやちょう) 28文の漢文と現代訳

論語全文(漢文、訳) : 2014.08.31 Sunday

ここでは論語の第五編 公冶長第五の漢文、読み仮名、現代語訳を紹介します。


01 02 03 04  05 06 07 08  09 10 11 12  13 14 15 16  17 18 19 20  21 22 23 24  25 26 27 28

公冶長第五_01

子謂公冶長
可妻也
雖在縲絏之中
非其罪也
以其子妻之
しこうやちょうをいう
めあわすべきなり
るいせつのうちにありといえども
そのつみにあらざるなりと
そのこをもってこれにめあわす
孔子が公冶長について言った
彼には妻をもらう資格がある
彼は誤解され罪を受け投獄されたが
彼には何の罪もなかった
孔子は娘を公冶長と結婚させた

01 02 03 04  05 06 07 08  09 10 11 12  13 14 15 16  17 18 19 20  21 22 23 24  25 26 27 28

公冶長第五_02

子謂南容
邦有道不廃
邦無道免於刑戮
以其兄之子妻之
しなんようをいう
くににみちあればはいせられず
くににみちなきもけいりくよりまぬかると
そのあにのこをもってこれにめあわす
孔子が南容について言った
彼は治世においては用いられ
乱世においては刑罰を免れるだろう
孔子は兄の娘を南容と結婚させた

01 02 03 04  05 06 07 08  09 10 11 12  13 14 15 16  17 18 19 20  21 22 23 24  25 26 27 28

公冶長第五_03

子謂子賤
君子哉若人
魯無君子者
斯焉取斯
ししせんをいう
くんしなるかなかくのごときひと
ろにくんししゃなくんば
これいずくにかこれをとらん
孔子が子賎について言った
彼は人格者だ
魯の国に彼の手本となる人物がいて
彼は人格者となった

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公冶長第五_04

子貢問曰
賜也何如
子曰
女器也

何器也

瑚洩
しこうといていわく
しやいかん
しいわく
なんじはきなり
いわく
なんのきぞや
いわく
これんなり
子貢が孔子に尋ねた
私はいかがでしょうか?
孔子は言った
あなたは器だ
子貢は言った
どの様な器でしょうか?
孔子は言った
瑚院丙怎に用いる貴重な食器)である

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公冶長第五_05

或曰
雍也仁而不佞
子曰
焉用佞
禦人以口給
屢憎於人
不知其仁
焉用佞也
あるひといわく
ようやじんにしてねいならず
しいわく
いずくんぞねいをもちいん
ひとをふせぐにこうきゅうをもってすれば
しばしばひとににくまる
そのじんなるをしらず
いずくんぞねいをもちいん
ある人が言った
雍は人格者だが口下手だ
孔子がこれを聞いておっしゃいました、
口下手でもよい
人を説得するのに弁舌をもってすれば
人から嫌われる
雍が人格者かどうかは知らないが
能弁である必要はない

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公冶長第五_06

子使漆彫開仕
對曰
吾斯之未能信
子説
ししつちょうかいをしてつかえしむ
こたえていわく
われこれをこれいまだしんずることあたわず
しよろこぶ
孔子は漆雕開を仕官させようとした
漆雕開は答えた
私はまだ公務をこなす自信がない
孔子は喜んだ

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公冶長第五_07

子曰
道不行
乘桴浮于海
從我者其由與
子路聞之喜
子曰
由也好勇過我
無所取材
しいわく
みちおこなわれず
いかだにのりてうみにうかばん
われにしたがうものはそれゆうなるか
しろこれをききてよろこぶ
しいわく
ゆうやゆうをこのむことわれにすぎたり
ざいをとるところなし
孔子が言った
天下は秩序乱れている
筏にのって海外にでもいこうか
もし行く場合について来るのは子路だろう
子路はこれを聞いて喜んだ
孔子は言った
子路の勇気は私以上だが
筏の材料はどうするのだ?

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公冶長第五_08

孟武伯問
子路仁乎
子曰
不知也
又問
子曰
由也
千乘之國
可使治其賦也
不知其仁也
求也何如
子曰
求也
千室之邑
百乘之家
可使爲之宰也
不知其仁也
赤也何如
子曰
赤也束帶立於朝
可使與賓客言也
不知其仁也
もうぶはくとう
しろはじんなるか
しいわく
しらざるなり
またたとう
しいわく
ゆうや
せんじょうのくに
そのふをおさめしむべきなり
そのじんをしらざるなり
きゅうやいかん
しいわく
きゅうや
せんしつのゆう
ひゃくじょうのいえ
これがさいたらしむべきなり
そのじんをしらざるなり
せきやいかん
しいわく
せきやそくたいしてちょうにたち
ひんかくといわしむべきなり
そのじんをしらざるなり
孟武伯が尋ねた
子路は仁者ですか?
孔子が言った
解らない
孟武伯が同じ事を尋ねた
孔子が言った
子路は
諸国の
軍事長官ならば務まる
仁者であるかは解らない
孟武伯が冉求は仁者かと尋ねた
孔子が言った
冉求は
街の長官や
大貴族の
執事ならば務まる
仁者であるかは解らない
孟武伯が子華は仁者かと尋ねた
孔子が言った
子華は正装させた上で
外交官ならば勤まる
仁者であるかは解らない

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公冶長第五_09

子謂子貢曰
女與回也孰愈
對曰
賜也何敢望回
回也聞一以知十
賜也聞一以知二
子曰
弗如也
吾與女弗如也
ししこうにいいていわく
なんじとかいといずれかまされる
こたえていわく
しやなんぞあえてかいをのぞまん
かいやいつをきいてもってじゅうをしる
しやいつをきいてもってにをしるのみ
しいわく
しかざるなり
われとなんじとしかざるなり
孔子が子貢に尋ねた
あなたと顔回はどちらが優れているか?
子貢が答えた
私は彼にとても及びません
彼は一を聞いて十を知る事が出来ますが
私は一を聞いて二を知るくらいです
孔子が言った
そのとおりだ
私達はとても顔回には及ばない

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公冶長第五_10

宰予晝寝
子曰
朽木不可雕也
糞土之牆
不可杇也
於予與何誅
子曰
始吾於人也
聽其言而信其行
今吾於人也
聽其言而觀其行
於予與改是
さいよひるいぬ
しいわく
きゅうぼくはほるべからず
ふんどのしょうは
ぬるべからず
よにおいてかなんぞせめん
しいわく
はじめわれひとにおけるや
そのげんをききてそのおこないをしんぜり
いまわれひとにおけるや
そのげんをききてそのおこないをみる
よにおいてかこれをあらたむ
宰予が勉強しないで昼寝をした
孔子が言った
腐った木は彫れない
腐った土では
土塀は作れない
どうやって宰予を叱ればよいだろう
孔子が言った
私は始めは
人の言葉を聞いてその行動を信じた
今は人の言葉を聞いたら
その行動を見守る様になった
宰予のおかげで改めたのだ

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公冶長第五_11

子曰
吾未見剛者
或對曰申棖
子曰
棖也慾
焉得剛
しいわく
われいまだごうしゃをみず
あるひとこたえていわくしんとうと
しいわく
とうやよくあり
いずくんぞごうなるをえん
孔子が言った
私は今まで強い人間に会ったことがない
ある人が申棖はいかがですかと尋ねた
孔子が言った
申棖は強欲だ
どうして彼を強い人間といえるか

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公冶長第五_12

子貢曰
我不欲人之加諸我也

吾亦欲無加諸人

子曰
賜也非爾所及也
しこういわく
われひとのこれをわれにくわうることをほっせざるや
われもまたこれをひとにくわうることなからんとほっす
しいわく
しやなんじのおよぶところにあらざるなり
子貢が言った
私は人からされたく無いと思うことは

人にもしない様にしたいと思います

孔子が言った
子貢、それはお前には出来ない

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公冶長第五_13

子貢曰
夫子之文章
可得而聞也
夫子之言性與天道
不可得而聞也
しこういわく
ふうしのぶんしょうは
えてきくべきなり
ふうしのせいととんどうとをいうは
えてきくべからざるなり
子貢が言った
先生は道徳については
話されたのを聞いたが
人の性質や天地の法則については
話されたのはとてもわずかだった

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公冶長第五_14

子路有聞
未之能行
唯恐有聞
しろはきくことありて
いまだこれをおこなうことあたわずんば
ただきくことあるをおそる
子路は以前に聞いた教えを
実践できるようになるまで
新しい教えを聞く事を恐れた

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公冶長第五_15

子貢問曰
孔文子何以謂之文也
子曰
敏而好學
不恥下問
是以謂之文也
しこうといていわく
こうぶんしはなにをもってこれをぶんというや
しいわく
びんにしてがくをこのみ
かもんをはじず
ここをもってこれをぶんというなり
子貢が尋ねた
孔文子はなぜ文という諡(おくりな)をもつか
孔子が言った
彼は利発で学問を好み
目下の者に尋ねる事を恥なかった
だから彼は死後に文という諡をもらった

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公冶長第五_16

子謂子産
有君子之道四焉
其行己也恭
其事上也敬
其養民也惠
其使民也義
ししさんをいう
くんしのみちよつあり
そのおのれをおこなうやきょう
そのかみにつかうるやけい
そのたみをやしなうやけい
そのたみをつかうやぎ
孔子が子産について言った
彼は人格者で四つの美徳を備えていた
行いは恭しく
主君に忠実で
民衆には慈愛をそそぎ
民衆を使役する時には道理を重んじた

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公冶長第五_17

子曰
晏平仲
善與人交
久而敬之
しいわく
あんぺいちゅう
よくひととまじわる
ひさしくしてこれをけいす
孔子が言った
晏平仲は人付き合いがよい
長い付き合いの友人に対しても
敬意を払った

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公冶長第五_18

子曰
臧文仲
居蔡山節藻梲


何如其知也
しいわく
ぞうぶんちゅう
さいをおきせつをやまにしせつにそうす


いかんぞそれちならんや
孔子が言った
臧文仲は
一家臣の身で亀卜用の甲羅を所有し
柱の桝形には山の模様を
棟木を支える卯建には藻の模様を彫刻していた
どうして彼が智者と言えるだろうか

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公冶長第五_19

子張問曰
令尹子文
三仕爲令尹
無喜色
三已之
無慍色
舊令尹之政
必以告新令尹
何如
子曰
忠矣

仁矣乎

未知
焉得仁
崔子弑齊君
陳文子有馬十乘
棄而違之
至於他邦
則曰
猶吾大夫崔子也
違之
之一邦
則又曰
猶吾大夫崔子也
違之
何如
子曰
清矣

仁矣乎

未知
焉得仁
しちょうとうていわく
れいいんしぶんは
みたびつかえてれいいんとなりて
きしょくなし
みたびこれをやめて
いかるいろなし
きゅうれいいんのまつりごとは
かならずもってしんれいいんにつぐ
いかんぞや
しいわく
ちゅうなり
いわく
じんなるか
いわく
いまだちならず
いずくんぞじんなるをえん
さいしせいくんをしいす
ちんぶんしうまじゅうじょうあり
すててこれをさり
たほうにいたる
すなわちいわく
なおわがたいふさいしのごときありと
これをいさる
いっぽうにいたりて
すなわちまたいわく
なおわがたいふさいしのごときありと
これをさる
いかんぞや
しいわく
せいなり
いわく
じんなるか
いわく
いまだちならず
いずくんぞじんなるをえん
子張が尋ねた
子文は
三度宰相に任命されたが
特に喜ばず
三度宰相を罷免されたが
特に不満も表さなかった
前任の宰相の政務を
後任の宰相に引継いだ
いかがでしょう?
孔子が言った
忠実な人物だ
子張が言った
仁者とは言えませんか?
孔子が言った
知らない
仁者と言えるか解らない
子張が言った、崔子が主君を殺した時
陳文子は馬車十台を持っていたが
それらを捨てて斉を去った
そして他国を訪れた時に
言った
崔子の様な輩がこの国にも居ると言い
国を去った
次の国で
また言った
崔子の様な輩がこの国にも居ると
国を去った
彼はいかがでしょうか?
孔子が言った
清廉な人物だ
子張が言った
仁者とは言えませんか?
孔子が言った
解らない
仁者と言えるかは

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公冶長第五_20

季文子
三思而後行
子聞之曰
再斯可矣
きぶんしは
みたびおもいてしかるのちにおこなう
しこれをききていわく
ふたたびせばこれかなり
季文子は
いつも物事を三度考えてから実行に移した
孔子がこれを聞いて言った
二度で十分だろう

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公冶長第五_21

子曰
貮雹
邦有道則知
邦無道則愚
其知可及也
其愚不可及也
しいわく
ねいぶしは
くににみちあればすなわちち
くににみちなければすなわちぐなり
そのちはおよぶべし
そのぐはおよぶべからざるなり
孔子が言った
貮雹劼
国が治まっている時に利口に立ち回り
国が乱れている時に馬鹿正直に振舞った
彼の様に利口に立ち回るのは容易だが
馬鹿正直な振る舞いを真似るのは容易では無い

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公冶長第五_22

子在陳曰
歸與歸與
吾黨之小子狂簡
斐然成章
不知所以裁之
しちんにありていわく
かえらんかかえらんか
わがとうのしょうしきょうかんにして
ひぜんとしてしょうをなす
これをさいするゆえんをしらず
孔子が陳にいた時に言った
さぁ帰ろう、さぁ帰ろう
故郷の若者たちの大志は
まるで豪奢な錦の様だ
しかし彼らはその断ち方を知らない

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公冶長第五_23

子曰
伯夷叔齊
不念舊惡
怨是用希
しいわく
はくいしゅくせいは
きゅうあくをおもわず
うらみここをもってまれなり
孔子が言った
伯夷と叔齊の兄弟は
清廉で悪を憎んだ
彼らに恨みを抱く人はいない

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公冶長第五_24

子曰
孰謂微生高直

或乞醯焉
乞諸其鄰而與之
しいわく
たれかびせいこうをちょくなりというや

あるひとけいをこう
これをそのとなりにこいてこれにあたえたり
孔子が言った
微生高を馬鹿正直という者がいるが
私はそうは思わない
ある人が酢をもらいに彼の所に行ったら
隣人に借りてそれを与えた

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公冶長第五_25

子曰
巧言令色足恭
左丘明恥之
丘亦恥之
匿怨而友其人
左丘明恥之
丘亦恥之
しいわく
こうげんれいしょくすうきょうなるは
さきゅうめいこれをはず
きゅうもまたこれをはず
うらみをかくしてそのひとをともとするは
さきゅうめいこれをはず
きゅうもまたこれをはず
孔子が言った
左丘明は言葉巧みで愛想笑いが上手くて
へつらいの上手い事を恥た
私も恥だと思う
嫌いな人間と
うわべだけの交際をする事を恥とした
私も恥だと思う

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公冶長第五_26

顏淵季路侍
子曰
盍各言爾志
子路曰
願車馬衣輕裘
與朋友共
敝之而無憾
顏淵曰
願無伐善
無施勞
子路曰
願聞子之志
子曰
老者安之
朋友信之
少者懷之
がんえんきろじす
しいわく
なんぞおのおのなんじのこころざしをいわざる
しろいわく
ねがわくはしゃばいけいきゅうを
ほうゆうとともにし
これをやぶりてうらみなからん
がんえんいわく
ねがわくはぜんにほこることなく
ろうをほどこすことなからん
しろいわく
ねがわくはしのこころざしをきかん
しいわく
ろうしゃはこれをやすんじ
ほうゆうはこれをしんじ
しょうしゃはこれをなつけん
顔淵と子路が孔子の側に仕えていた
孔子が言った
あなたたちの志を聞かせてくれ
子路が言った
車、馬、服、何でも
友人と分かち合い
それらを駄目にされても怒らない人になりたい
顔淵が言った
自分の善い行いに自惚れる事無く
人に苦労を押し付けない人になりたい
子路が言った
先生の志を聞かせてください
孔子が言った
老人から安心され
友人から信頼され
年少者から慕われる人だ

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公冶長第五_27

子曰
已矣乎
吾未見能見其過
而内自訟者也
しいわく
やんぬるかな
われいまだよくそのあやまちをみて
うちにみずからせむるものをみざるなり
孔子が言った
どうしようもない
私は自分の過ちを認めて
心から反省する人に会ったことがない

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公冶長第五_28

子曰
十室之邑
必有忠信如丘者焉
不如丘之好學也
しいわく
じっしつのゆう
かならずちゅうしんきゅうのごときものあらん
きゅうのがくをこのむにしかざるなり
孔子が言った
家が10軒しかない村の中に
私くらい忠実な人がいるだろう
しかし私くらい学問を好む人はそういない



論語全文(漢文、訳)   論語の概要
学而第一 為政第二 八佾第三 里仁第四 公冶長第五   孔子と論語 論語の本と漫画
雍也第六 述而第七 泰伯第八 子罕第九 郷党第十   論語の登場人物
先進第十一 顔淵第十二 子路第十三 憲問第十四 衛霊公第十五   論語の時代背景
季氏第十六 陽貨第十七 微子第十八 子張第十九 堯曰第二十   論語の用語集